2015年10月23日

巨大買収

DELLがEMCを8兆円(670億ドル)で買収したニュースはビックリしたけれど、今度はWestern DigitalがSanDiskを2.3兆円(190億ドル)で買収するというニュースに再びビックリ。円ドル為替レートの違いがあるけれど、2年前にSoftbankが米国のSprintを買収した時には1.8兆円(216億ドル)という巨額資金だったので、Softbankが危ないんじゃ無いかという話も出たくらいですけど、今回は大丈夫だろうか。もっともDELLはEMCを取得したら、資金入手と効率化のために本家のPC部門を売却するみたいな話も出ていますしね。

SanDiskは安価な中国製製品に寄る追い上げに苦しみ、WDはHDD専門企業からの脱皮という、それぞれの思惑が合致した買収だと思うけれど、それでも厳しいだろうなぁ。個人的には、カメラに使用している高速CompactFlashの製品ラインが途絶えないことだけを祈るけれど。

しかし、IT企業以外でもビール業界にしても鉄鋼業界にしても、どんどん規模のメリット追求に進みますね。コンビニ業界でも、7/11、ローソン、ファミマの3強時代になり、3位のファミマがユニー系コンビニのサークルKサンクスを買収して一躍店舗数でトップになろうとするなど、国内だけでも競争が厳しいのに、さらに国際的にも競争していかないと、さらに10年20年後には生き残れないという危機感もあるんでしょうね。

一つの組織が巨大化していくと、マーケット全体のカバレッジは寡占されるけれど、すべてをカバーすることは出来ないので、そのニッチを埋めるビジネスって言うのが逆にクロースアップされる可能性も増えると思うんですよね。そのニッチが、どの程度の規模でどの程度のコストでサポート出来るかという問題はあるけれど、そう言うニッチビジネスを上手く見つけて繋いでいくと、実は新しいビジネスモデルが生まれてくるわけです。その当たり以下にタイミング良く見つけて、仕掛かって、企業していくかのセンスとチャンスを掴む運の良さっていのうのが難しいんですけどね。でも、今は円安の影響や中国での製造コストの上昇も有り、一度海外に出たビジネスや製造業が国内に回帰しているから、一度廃れてしまった産業であっても息を吹き返すチャンスは十分あるはず。実際に企業するのは難しいかもしれないけれど、そう言うものに対しての嗅覚だけは無くさないようにしたいなぁ。

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