2015年8月25日

身元不明なアプリ

最初に「楽天アプリ市場」のニュースを聞いた時に疑問だったのが、Googleとどうやって折り合いを付けたのかという事。すでにGoogle公式な「Google Play」が存在していて、そこからAndroidアプリは提供されているわけで、仮に同じものを登録するとしても、どうして日本の一企業がそんなことが出来るのか、疑問でした。で、この記事を読んで「あぁ、やっぱりね」と納得。つまり、無許可状態のサイトを作成してそこにアクセスさせるわけですね。

記事にもかかれているように、端末(スマホやパソコンやタブレット)には様々個人情報が収納されているわけで、さらにスマホのように日々持ち歩いて色々なつかいかたをする場合、例えば個人の写真とか何かの決済情報という明らかな情報以外にも、GPS等を通じたその人の行動範囲やパターンやどの様な使い方をしてだれ度コンタクトするのかと言う、無意識な個人情報も多く含まれています。そう言うリスクを提言するためにAndroid(や、他のデバイスも)が想定しているのは、基本となるベースシステムは安全であると想定して、そこには認証された安全確実な物しか追加できない様にすれば、その端末は安全に使用出来る、と言う積み重ねの論理。ところが、そこに「安全では無いかもしれないもの」が突然挿入されてしまうと、全てがひっくり返るわけです。WindowsにもUACがあって、あの警告がうざったいと言う事で警告画面をDisableしてしまう人も多いと思うけれど、あれはあれでそれなりにリスクを伴う行動であることは確か。あまりAndroidの世界に詳しい訳では無いけれど、こういう楽天アプリ市場みたいなポータルを提供しているところって、世界的には他にもあるんだろうか。「ベクター当たりやってそうだな」と思ってGoogle先生に聞いたら、いゃいゃ、結構あるんですね。全然知らなかった。これらのサイトも同様なんだろうか。

例えば、凄くプログラミングに興味の有るユーザーがいて、自分の開発したソフトを無料でも良いから使って貰いたい、フィードバックを欲しいと思うような「善意の開発者」がこういう場所を利用して、その世界の健全発達に貢献することは凄く意味があると思うけれど、当然のように直ぐに悪意の作者も生まれるわけで、そう言う人達にとってはまさに渡りに船なわけですよね。記事にも書かれているように、そう言う機会を提供することは決して悪いことでは無いし、むしろその世界・業界の発達のためには必要な事であると思います。でも、そこにビジネスチャンスがあると睨んでの進出であることも確かで、そう言う経済問題が絡んでくるとややこしいことになるのも現実。例えば月に一度全体スキャンをするとは書いてあるけれど、新規登録時は勿論、更新時にもそれら全てのファイルをスキャンするとか、登録前に独自審査を慎重にしてクライテリアを高めに設定するとか、あるいは月に一度では無く週に一回とか常時ランダムにスキャンするとか、もっと丁寧な対応が必要なんじゃ無いかと思いますね。

もう少し配慮が必要なんじゃ無いだろうか、楽天アプリ市場って。

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