2015年8月31日

熱戦

2015シーズン開幕。初日の試合は大差でのワンサイドゲームばかりでしたが、第一節注目の対戦、LIXIL vs アサヒビールは予想以上の接戦、熱戦、好ゲームでした。Ustream中継での観戦でしたが、それでも十分堪能できる内容。

アサヒビールは、春の好調さに輪を掛けて乗っていた雰囲気で、QB#15ミルズ選手からのWR#3ウィルソン選手、WR#81中村選手へのパスが厳しいLIXILのラッシュやマークの中決まっていたのが印象的でした。リーグでも最強と言って良いLIXILのDLがLOSを割って入りQBミルズ選手を追いかけるんですが、そのラッシュを巧みにかわしてターゲットにパスを通すモビリティの高さにはビックリ。単にQBが上手いだけで無くて、ちゃんと時間が延びた分ターゲットもフリースペースに入ってきているわけで、ああいうコンビネーションはちゃんと時間を掛けて練り上げないとなかなか出来ないと思うんですが、流石はアサヒビールと言う事なんだろうか。でも、正直今までのアサヒビールとは随分違う印象を受けました。なんか、IBMのオフェンスを見ている気すらするような、パッシングに徹したオフェンスでしたね。

LIXILは、ワールドカップで主力選手やコーチが長く不在だったこともあるけれど、その分ワールドカップに言った選手が底上げするかと思っていました。その一番手でもあるQB#9加藤選手は、ワールドカップ仕込みのパッシングオフェンスを展開するかと思ったら、結構RB#29丸田選手のランを中心に組み立てていたみたいで、それは意外。余りパスの精度も良くなかった印象を受けたので、やはり練習量不足か何か事情があったのかもしれませんが、相手がパッシングで点取りゲームに持ち込むのは分かっているから、もう少し前半から積極的にオフェンスを仕掛けていかないと、1Q=12分と言う事もありますからねぇ。それでも、最後には24-24の同点に追い上げるのは流石のLIXILだと思ったけれど、勝負を決めたのがこの試合3本目のパスインターセプトからのリターンTD。往々にして、試合を決めるのはそう言うプレーなんだよなぁ。

初戦を競り勝ったアサヒビールは、第四節のIBM戦にも勝利すれば、多分そのまま全勝で地区優勝。記録を振り返ると2009年に地区優勝して以来6年振り。IBMがアサヒビールに勝つと、続く第五節でのLIXIL vs IBM戦でLIXILが勝てば、3チームでの得失点差。LIXILがIBMに敗れると、LIXILは2敗で地区3位となり、調べてみたら多分2000年シーズン以来15年振りの記録になるかもしれない。アサヒビール、LIXILどちらのチームも、10月のIBM戦に全てを投入してくるんだろうなぁ。どちらのチームもその1試合に集中すれば良いのに対して、IBMはこれからこの2チームの準備をしないといけないから、その点ではIBMが不利ですよね。逆に、第四節でIBMがアサヒビールに勝てば、多分その勢いでLIXILも破り、IBMとしては初の地区優勝と言う事もあるんじゃ無いだろうか。IBMとアサヒビールの試合は、多分オフェンス戦になり、しかも似た者同士のオフェンススキームの対戦になるから、結構デイフェンス陣としてもやりやすい部分もあるんじゃ無いだろうか。どちらのチームも、DBがどれだけ仕事をするかが勝負の分かれ目になりそう。

で、不謹慎だけど、そうなると10月の試合までにある9月の試合が少し間延びしてしまいそうですが、やはり昨日の試合で地区5位のBULLSが地区4位の東京ガスに逆転勝ち。上位3チームと下位3チームとでは力の差は正直大きいと思うけれど、それでもこういう接戦・逆転・アップセットがどんどん生まれると、何かが起きるんじゃ無いだろうか。そう言う試合を期待したいですよね。

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