2015年8月20日

鬼より怖い共産党

最近の選挙では議席を伸ばし、我が世の春を謳歌している(?)日本共産党。今度は、現在参議院で審議中の「平和安全法制関連法案」の確定前に資料作成をしていたことがけしからん、文民統制違反だ、気に入らない(?)と大騒ぎ。どうやって入手したのか分からないけれど、ご丁寧にもその資料のPDFまで出している。

この件で防衛省が責められるべき、反省すべき事は、一つは資料に関して誤解を招かぬように、「ドラフト」とか「(案)」とか「事前想定資料」というような言葉を入れておかなかったことと、資料としてセキュリティ管理をちゃんとしていなかった(例えば機密区分を入れるとか)事の2点でしょう。政府としても重要課題として力を入れている以上、担当部局である防衛省としても最悪・最速のケースを想定して出来る事から始めるのは当然では。少なくとも、普通のちゃんとした会社ならどこでもやっていること。と言うか、もっと想定とか前提を広げて、色々なケースを考えているのが「出来る会社」ですよね。だから、防衛省の資料にも「一番早いケースを想定して」と書いてある。

防衛省がそう言う資料を作っていた、と言う事よりも遥かに怖いのが、どう言う経路・方法かは分からないけれど、共産党が何らかの方法でそう言う資料なり情報を入手していた、と言う事ですよね。仮に防衛省内部関係者が提供したものだとすると、それこそ防衛省としては規律違反として厳格に処分しないと。と言うか、内部資料ならもっとしっかりドキュメントコントロールしないと。ただ、PDFを見ているとページか飛んでいるところがあったりするので、これはハードコピーを入手して、それを共産党がPDF化したんでしょうか。そうなると、中の説明などを見ても、防衛省内部用の資料というよりは、関係者向け説明用として準備した資料と言うような雰囲気を感じます。例えば、関係省庁(外務省とか財務相とか)向けとか、あるいはそれこそ国会議員向けとか。となると、自民党議員当たりで法案に反対しているグループ当たりから流出したのかもしれませんね。それだと共産党としても「いゃ、うちは自民党の○×さんからもらったものだから」と言い訳できるか。

仮に、この資料で自衛隊がクーデーター計画、国家転覆計画を立案していた、と言うのであれば、それならまだ納得できるけれど、ほぼ近日中に成立することが予想される自体に対して、事前に準備しているとしか見えませんから、それで国会審議を止めるほどの話じゃないでしょう。それよりも怖いのは、いかにも共産党的な「自ら信じる正義のためなら、何をやっても許される」というような思想を感じること。確かに「正義」のためには多くのことが許されるだろうけど、先ずはその「正義」がだれのためのものなのか、またその為の手段の正当化ってどう判断するのか。少なくとも同じ共産主義を国の中心としているお隣の国では、その「正義」や「手段」が、かなり歪んでいるように感じるんですけどね。己が信じる正義の為なら、何をやっても許されるし、するべきだ、なんていう考え方は、それこそ今共産党が声高に批判している、戦前の日本軍国主義そのままじゃ無いですか。自らが批判している時代と同じ事を、今自らがやっているという認識は無いんだろうか。

以前、グリーンピースが日本の調査捕鯨で得た鯨肉が不正に転売されているとして、佐川急便の集積場に無断に侵入して荷物を盗んだりしたけれど、あれと同じと言うか輪を掛けて拡大解釈した話だと思う。ほんと、共産主義、共産党の「怖さ」を自ら示してくれたことには感謝しないといけないですよね。だから最近は共産党人気がアップしているのか(をぃ)。

ところで、防衛省にしても与党にしても、今回の情報流出の検証作業は行わないのだろうか。情報入手先である共産党の証言とか、関連する部局なり、精査する必要があるのでは。本来出るはずの無いものが、無関係なところに流出しているわけですから。それこそ、ルール違反、違法行為なわけですから。

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