2015年8月5日

完全自動化

キヤノンが2018年を目処に、国内生産工場の完全自動化を目指すという記事。最初はコンパクトデジカメ対象かなと思ったんですが、色々な記事を見るとデジタル一眼レフカメラやレンズなども対象としているらしい。来年度から技術開発を始めて、2018年には展開するようですが、多分既存製品への展開は無いか限定されて、これからデザインされる製品に関しては自動化していくんでしょうね。単に機械・ロボットを導入すれば出来るという話では無く、設計段階から自動化システムを前提にしたデザインやプロセスを作らないと、完全自動化は無理だと思うから。

高い国内人件費削減という事ですけど、それでも半減とかするわけじゃなくて2~3割程度の削減なんですね。それでペイできるんだろうか。今のところキヤノンユーザーで、これからも暫くは使い続けつもりで居るので、良い製品が提供されるのであれば、人出であってもロボットであってもどちらでも良いけれど。あと、その分価格も少し検討して欲しいですよね。例えば今100万円する望遠レンズをせめて80万とか70万くらいで販売してくれるとか。

一昔前だと、日本のロボット利用はどんどん進んで、全自動化工場が日本中に出来るような話もありましたが、そこまでは結局行きませんでしたね。海外、特に中国へ製造施設を移すことで、寄り安く簡単に製造プロセスをコストダウン出来ましたから。で、その中国ですらコストアップしてきた現在、やっと本腰を入れて自動化に進むという事なんだろうか。カメラというサイズと、モジュール化しやすい製品構造なんで可能何でしょうね。問題は、その自動化ラインがどれだけ柔軟性を持って多品種製造対応出来るかという事かも。また、完全自動化と言うけれど、検品作業とかも自動化するんだろうか。最終的には人間の確認という物も必要な気がするんですが、これでコストダウンを大きく進める事が出来たら、日本の製造業って、所謂「匠」的な専門的な技術者と、それをサポートするような自動化製造システムのハイブリッドプロセスに移行していくのかもしれない。

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