2015年8月14日

謝罪担当特命大臣 (2)

昨日のこの話、最後に笑う犬の「関東土下座組組長」の話を書いたんですが、鳩山氏のあの行為は日本の「土下座」ではなく、韓国では最上位の挨拶・感謝・敬意を表す動作である「큰절(クンジョル)」である、と言う話も出ているらしい。確かに座って頭を下げた状態だけ見ると、日本の土下座でも韓国のクンジョルでも違いは分からないけれど、登録されているその様子を映した韓国の放送局のニュースを見ると、献花をして、跪いて両手を合わせ、そこで「頭を下げて」再び両手を合わせる様子が映っていますが、どう見ても日本式の「お詫び」の行為じゃないだろうか。「クンジョル」で動画検索してみると、幾つか動画で実際の動作の様子を見ることが出来るんですが、それと比較するとお辞儀をするまでの動作とお辞儀をした後の動作が違うし、大体もっと頭をすりつけないといけないと思う。最も日本の土下座にしても、地面に額をどれだけすりつけるかで、土下座の真剣度が分かるわけですが。

日本でも、膝を折って深くお辞儀をして相手に詫びることは、あるいは敬意や弔意を表すことはよくあると思います。じゃぁ、そう言う行為を「土下座」というかというと、一概に行為の形、お辞儀の仕方で決まるものでは無いでしょう。その場の状況、環境、雰囲気、その場で「深く座してお辞儀することの意味」などを総合して、「より深いお詫び」と「土下座」の違いが生まれてくるのでは。さらに言えば、献花台の手前に、黒い敷布のような物があり、鳩山氏は靴を脱いでその上に上がるけれど、あれって日本的な動作ですよね。韓国なら、靴は履いたままで、でも膝はその敷布の上に置いてお辞儀(クンジョル)すると思う。彼が本当に韓国の「クンジョル」を理解していて、それをしたと言うよりは、日本の仏教、あるいは法事でのお参り的な感覚でした行為のように感じられます。で、法事ならば両手を合わせて深くお祈りして終わりですが、そこからさらに両手を突いてお辞儀をしたと言うことは、やっぱり彼的に個人的にお詫びしたいと言う、日本の「土下座」的思いがあったように思いますね。本当に韓国式のお作法で最大限の敬意を表したのであれば、一言そう言えば良いだけの話だし。

で、現地でのインタビューでは「立ったままでは失礼でしょ、土下座ではありません」という答え方をしているんですが、「クンジョル」を意識したのであれば「韓国の作法に従いお祈りしました」と言えば良いわけで、つまり「クンジョル」を意識したわけでは無いと言うことですよね。引退しているとは言え、「元総理」という肩書きは重いものだし、準公人としての責任もあると思います。そう言う認識無く、自分の好きかってやっているのは、油漏れを止めること無くあちこちの港や海を気ままに渡り歩く、迷惑なタンカーみたいなもので、寄港した港だけで無く、漏れ出した油であちこちに迷惑を掛けているのに、我関せずと言う無責任さだけの存在じゃ無いかと思うわけです。ほんと、このまま日本には戻らず、ずっと韓国・中国謝罪の旅を続けて欲しいですよね。

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