2015年7月25日

NRT-ORD-CAK (9) - MAPS Air Museum

さて、運命の日本 vs. USA対戦の日。しかし困ったことにキックオフは19:00からとかなり時間があります。またこの日は、今宿泊しているSheratonを出て、翌日の早朝出発に備えて空港近くのHilton Garden Innに移動する必要もあります。一度ホテルにチェックインして、夕方に必要な荷物だけ持ってスタジアムに向かうとして、それまでの時間潰しをどうしようかと悩みます。で、Googleで検索したり、ホテルにある観光案内とか見ていたら、どうもAkron-Canton Airport付近に、航空博物館があるようです。しかも、軍用機に特化した博物館らしい。そこで、遅めにチェックアウト下のち、まずはこの博物館へ行き、お昼過ぎに一度スタジアムに行って少し試合観戦(韓国 vs オーストラリア)をしてから、15:00前に今宵の宿であるHilton Garden Innに戻ってチェックイン。その後少し休んでから、夕方再びスタジアムに戻り、日本戦観戦というシナリオが完成しました。

フリーウェーを南下すること30分弱。Akron-Canton Airportターミナルの滑走路を挟んだ反対側に、MAPS Air Museumがありました。実は初日にこの空港到着したとき、遠くにB747が駐機している様子が見えて、何だろうと不思議でしたが、どうやらこの博物館の横に止めてあったものでした。「博物館」と言いつつも建物はハンガーを利用したもの。その中と、外にも10機以上の航空機が展示されています。

"MAPS"とは、Military Aviation Preservation Societyの略で「軍用機保存協会」とでも言うべきでしょうか。その名称の通り、第二次世界他薦頃から近代までの軍用機や戦争関連資料などが展示保存されています。基本的にNPOによる運営のようで、展示だけで無く多分軍関係者だと思いますが、ハンガー内でイベントとかも開催されるようです。屋外展示されている飛行機は、流石にエンジンとか武器類は外されていますが、一部の期待に関しては、操縦席とか内部に入る事も可能で、飛行機好き軍用好きには溜まらないかも。

元々あったハンガーを利用しているのか、この施設用に準備したのか不明ですが、中型機が入るくらいのハンガーに、いろいろな飛行機は勿論、取りだしたエンジンや武器その他備品や装備が無造作に並べられて展示されています。ハンガーの奥には「Hero's Gallery」と書かれた、第二次世界大戦中の写真や装備品が展示されていて、旧日本軍の物やナチスドイツ軍の物も展示されていて、ちょっと複雑な気持ちにも。まぁ、歴史の事実として淡々と展示されているのでまだ良いのですが、「武運長久」と書かれた寄せ書きの日章旗等もあって、対戦後の生まれの私でもやはりちょっと胸に迫るものを感じます。

この日は土曜日の午前中でしたが、結構小さな子供連れの家族連れとか若い人もちらほら見られていて、ちょっと意外な気もしました。
ハンガーをでると、まずはこのコブラがどどーんと鎮座しています。いゃぁ、自衛隊の航空祭でもここまで間近で見学することは出来ないかも。当然ながら、ミサイルポッドは空ですが、鼻先部分のライトとかバシバシ写真を撮影してしまいました。

さらにこの回りには米軍機を中心に実機が本当に無造作に並べられていて、中には操縦席に実際に入る事も出来る機体も。その一つにMig-17とかあるのにはビックリしました。ただ、ある程度整備はしているんでしょうけど、基本野ざらし状態で、冬にはこの辺りは結構雪も降るからでしょうか、中には腐食が激しい物もあり、その辺りはちょっと残念かな。ワシントンの空港横にあるスミソニアンみたいな巨大な倉庫に陳列するにはお金は掛かるかもしれないけれど、もう一寸配慮してくれないと残念です。

この施設、金網で隔てられては居ますが、Akron-Canton Regional Airportとは誘導路で繋がっており、多分ここに運んでくるまでは実際にフライトしてくるんでしょうね。ちょっと知ってて行かないと行けない奥まった場所にありますが、空港周辺の周回道路をぐるっと回り込んで、内側にくねくねと入っていくとハンガーが見えてきます。飛行機好き、軍用機好きのマニアには、なかなか中身の濃いミュージアムじゃないかと思います。当日の朝、偶然発見して急遽訪問した場所ですが、個人的にはかなり満足しました。そのうち、フットボールの殿堂と合わせて、このために再訪しても良いかなと思わせる内容でした。(続く...)

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