2015年7月29日

Honky-Tonk

先週末放送されたCX系列の27時間テレビ。その中で使われていたキャッチフレーズ「NO FUN, NO TV, DO HONKY」の"Honky"が、日本語の「本気」の事だとは思うけれど、英語ではアフリカ系アメリカ人がアングロサクソン系アメリカ人に対して使う別称と言う事を理解せずに使ったのでは、と言う話題。あの、マシオカ氏が指摘して一気に話題になってしまいましたね。

最初の「NO FUN, NO TV」は、よく使う「何々が無ければ、何々じゃ無い」の慣用句だろうから「楽しくなければ、テレビじゃ無い」と言いたいと想像は付くけれど、次の「DO HONKY」の「HONKY」が「本気」なら、ここだけでも漢字で書けば良かったのに。

私が「Honky」と聞いて先ず思い出すのが、ジャズの奏法の一つである「Honky-tonk」。調子やテンポを崩したりした、一寸はちゃめちゃな感じの演奏方法ですけど、よく言えば気取らない、悪く言えば猥雑なと言う意味でしょうか。"Honky-tonk"には、「キャバレー、安酒場」みたいな場末的な意味もありますし。まぁ、それだけでも余り良い意味で使われる単語では無いと言う気づきは欲しかったけれど。

マシオカ氏は、アメリカ人も変な漢字のTシャツを来ていることを引き合いに出して上手くまとめているけれど、この話で感じるのは日本人にとっては「英語」と「ローマ字」は別物と考えているんだろうな、ということ。つまり、「NO FUN, NO TV, DO」までは英語何だけど、最後の「HONKY」は「本気のローマ字表記だから英語じゃ無い」と思って居るんじゃ無いだろうか。ローマ字というのは、日本語の発音なり表記を日本人以外の人にも分かって貰う手段なわけですが、日本人にすると、漢字、平仮名、カタカナに続く第四の表記法位に感じているのかも。でも、アルファベットで書かれたものをアメリカ人なりが読めば、それは自分達が使っている米語だと確信するだろうし、そうなればそこに書かれた文字列はそのまま理解して、Honky=本気という変換は絶対生まれません。大体「本気」の英語は「Serious」とかになるだろうし。

多分、世界に発信するような標語なら、ちゃんとレビューも入って訂正もされたんだろうけど、テレビのしかも国内向けの内容の番組であると、こういう「ノリ」で作られることも仕方ないのかも。まぁ、マシオカ氏が書いているように、お互い様と言うところはあるだろうし。その番組内容よりも、こういうメッセージが取り上げられると言う事自体、あの27時間テレビの「本気度」が分かってしまうのでは。私もちらちら見ていたりしましたが、昔ほどのパワーは無くなりましたね。出演者が限定されていることもあって、本来なら4~5時間位の内容を、27時間に水で薄くのばして放送した、みたいな印象でした。そこを、次回は本気になって貰わないと。

2 件のコメント:

  1. 近畿大学もKinki Univ.のKinkiがよろしくないのでKindai Univ.にしよう、
    なんて話がありましたね。
    でも、英語以外にも気を使い始めたらキリなさそうですが・・

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    1. ST170さん、こんにちは。
      そうなんですよね、「近畿」も「Kinki」なんですけど「Kinky(変態)」っていう単語があるから一時話題になりましたが、ある意味きりがありませんからね。と言うか、日本語の中でも標準語と方言を比べると「拙い・ヤバい」言葉って幾らでもありますからね。中国の人が、日本の漢字で書かれた地名や名前を見て爆笑するという話も良く聞きますし。まあ、アルファベットを使う場合は、その文字列を一度Google先生に投げて身くらいのことはした方が良いかも、ですね。

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