2015年7月10日

裸眼3D技術

リトアニアの企業が開発したという、複数人が裸眼で視聴できる3Dテレビの技術。ただ、記事の内容を読むと、撮影するときにも大変そうだし、表示する場合でも微妙な位置関係によっては、3D化をあまり実感できないかも。ただ、これまでのようなHMDが不要というのは重要ですよね。あれ、一度でも経験すれば誰もが感じると思うけれど、やっぱり邪魔。ゲームとか特定の用途に限るなら、逆にゲームの世界観にマッチして効果的かもしれないけれど、普通に家庭のリビングで何か映像や映画を楽しもうと言うときには、興ざめ以上のものになります。

今の表示技術を使う以上は、こういう方法しか無いんだろうけど、やはり平面(2D)での表示技術で3Dの表示を行うのは無理がありそうですよね。今のような表示技術とは異なるアプローチがやはり必要なんじゃないかと。以前一寸紹介されていましたが、例えば空中でレーザーを交差させて発光させることで、それを超高速で連続させることで立体的な映像を表現するとか、後は思いつかないけれど(笑)。「視覚」というものが、その物体に反射した光を目で受信して認識するものである以上、何からの物体をそこに置いて光を反射させるか、レーザー光の衝突の様に、何らかの方法で発光させる技術が必要なわけで、そうなると今の技術ではなかなか難しいかも。映画館とか野外ライブのような場所なら、逆に色々な仕掛けが可能だから、そう言う用途でこの技術は先に実用化されるかも。

もう一つ記事を読んでいて気になったのが、3D用の映像データを創らないと行けないわけですよね。当然複数のカメラで同時に撮影して立体情報を得るわけだけど、これってデータを準備する方に大きな負担になりそう。ただ、例えばそれこそ複数のドローンを配置して、左右上下から一斉に撮影するような技術って、今でも直ぐにできそうだし、映像的には多少のぶれとか揺れがあっても、直ぐに補正を掛けて必要な情報に修正する事も可能だと思うし。この辺りは、結構早い時期に機械化されるんじゃ無いだろうか。

しかし、リトアニアの企業から登場したというのがちょっと以外。もしかしたら、旧ソ連時代の技術からのスピンオフだろうか。

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