2015年5月7日

準タレント議員

確か昔は自民党や他の政党の「タレント議員」を批判してきていた共産党が、自らが若い世代の人気取り込みのために「女性アイドル議員」を発掘しているという記事。確かに、他に行き場の無い与党批判票が流れていることもあるだろうけど、相対的に投票率が下がっている中、組織票で安定した得票数を獲得していると言う事もあるんでしょうね。公明党が組織票で安定的に議席を獲得しているのと同じ。

「女性アイドル議員」というと、もう30年前? 土井たか子社会党党首の「マドンナ旋風」を思いだすけれど、結局あの時の勢いも尻つぼみになってしまいましたね。今では、社民党と名前も変えて、議員数もギリギリ政党要件を満たすかどうかと言う瀬戸際になっているし。女性議員、それも若い世代の議員が台頭するのは健全な流れだとは思うけれど、一寸違うかなと思うのが、その女性議員の資質よりも「若さ」とか「美貌」とか、政治とは関係無い方向にメディアも含めて誘導して得票に繋げようとしていること。その最たるものが、参議院議員に多い「タレント議員」だと思うけれど、それだった2000年代に入ると急激に勢いを減らしているのは、有権者も見限ってきた証拠だと思う。若い人材を発掘することは重要だと思うけれど、国会はタレントの集まりじゃ無いんだけど、そう言う流れに乗るという判断って、凄く資本主義的な考えだと思うのだけれど、その矛盾に「共産」党は疑問を感じないのだろうか。

先週末だったか、CX系列朝の番組で、タレントの武井荘が国会議員の不祥事に関連して「国会議員も、何らかの試験を導入して一定の資格なり能力を持っている人が選挙に出る権利を得るべき」みたいな事を言っていました。それに対して、誰だか忘れたけれど「それ(=資格試験)が選挙になるのでは」と反論していたけれど、説得力は無いですよね。私も、色々な人材が政治に関わることは良いと思うけれど、以前の「小泉チルドレン」や「小沢ガール」のように、なんでこんな人がと言う人も、その時の勢いや組織力で当選してしまうこともあるわけです。あるいは、実際の政治家能力とは直接関係ないかもしれない、生い立ちとかに同情して票を集めるかもしれない。

色々な会計問題、あるいは失言問題、さらには時間の無駄遣いのクイズタイムみたいな国会質問とか、正直なところあんなことを一般の会社でやっていたら、即降格、あるいは解雇ですよ。そう言う危機感をもっと感じて欲しいですよね。

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