2015年4月30日

演説

昨晩行われた安倍総理の米国上下院合同会議での演説。内容的には、これまでの歴代総理の発言を踏襲しつつ、変な国に変な言質を取られないように配慮したまずまずの内容だったのでは。「日米の戦後70年を総括した演説」なんだろうから、それ以外の国々に対して何か言うと言うのも変ですよね。勿論、日米の戦争に関しては触れないといけないから、その時に巻き込まれた東南アジア諸国に関しての言及は必要で、それはちゃんと含まれている。それに対して韓国は「自分達の痛みと苦しみが...」と言っているみたいだけど、その時には彼らは日本と同じ「加害者側」で有り、本来なら日本と一緒に頭を下げて謝罪しなきゃいけない立場のはずなんですけどね。「植民地化されて、何も出来なかった」とそれに対してよく言うけれど、韓国併合は1910年(明治43年)。さらに米国も含めた当時の列強各国も併合には反対しなかったわけで、仮に「植民地政策がけしからん」というのならば、それを日本と共に進めた共犯者の列強各国にも文句を言わなきゃ。

で、この演説に関しては色々な国が注目していたことは確かなんだろうけど、日本時間で深夜という事もあり日本国内ではNHK以外では殆ど報道は無かったみたいですが、そのNHKよりも早くかつ詳細に韓国メディアが報道しているというのがなんともストーカー的というか、粘着質というか(笑)。その内容も予想以上の爆発振りで、本当に暇なんだな、と。70年というのがどう言う節目なのか分からないけれど(50年なら半世紀、60年なら還暦だし)、もうかなりの時間が経過した事だけは確か。どこかの国みたいに、自国の歴史記録からその行為を抹消したならともかく、今でもその記憶を忘れずに居ることをちゃんと理解して欲しいですよね。

これで次の大きなイベントは8月とも9月とも言われている「安倍談話」の発表。多分バンドン会議、今回の演説の内容を踏襲した内容になるはずで、韓国はさらにヒートアップするんでしょうね。中国はどうするのか。今回の演説に対しては、当然批判的な反応をしているけれど、以前と比べるとかなり自制的な印象を受けます。AIIBを初めとして、中国国内の問題もあって以前のように「俺が俺が」で進められる状態に無いと言うこともあるだろうし、米国の態度がかなり変わってきていることもあるんでしょうね。企業連合、企業合併と同じで、寄り強大な相手には相手と同等以上にならないと競争・勝負にはならないわけで、政治や国際活動の世界でも同じ事が起こるという事ですよね。

「演説」とは聞く人に某かの感動や印象を与えるものではあるべきではあるけれど、今回の演説はそう言う刺激を出来るだけ排除して当たり障り無く、しかし言いたいことは言い含めると言う意味で合格点じゃなかったでしょうか。でも、気に入らない国はあるだろうなぁ(笑)。

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