2015年4月4日

サクラサクラ

毎年この時期は、日本では新入学新社会人が誕生する時期で、その背景には「桜」が絶対に書かれない存在。先週末がお花見のピークだったようですが、この週末にもまだお花見は楽しめそう。ちょっと天気が心配ですが。で、日本で桜が話題になる時期になると、必ず出てくるのが「ソメイヨシノは韓国の「王桜」起源説」。ソメイヨシノ自体は園芸種で、日本で開発されて、且つ自生できずに接ぎ木でしか増えないのに、そのソメイヨシノが韓国の済州島に自生している、と言う話が毎年沸いてきます。昔、その形状だけでソメイヨシノと王桜が似ているから同種と言った日本の植物学者の意見が元になっているらしいけれど、その後のDNA鑑定で全く別の種類であることが確認されているし、自生できないのがソメイヨシノ。中国の植物学者の記事でも、ちゃんと同じ事を説明しています。(これこれ)

別に日本人だって、桜の起源が日本だと言っているわけでは無く、日本人として桜を愛でる事、そしてそれ故に「ソメイヨシノ」という日本の桜のベストセラーを江戸時代に開発したのに、それは「韓国のオリジナルです」という訳の分からないことを言い出すことに腹を立てているわけですよね。よくよく考えたら、彼らは日本の苺を勝手に持っていって、それが韓国原産と言って自国産の苺だと言って栽培しているわけですが、同じ事ですよね。と言うか、暫く前には「桜は日本の植民地支配のシンボル」とか言って、街中の桜並木を伐採したりしていたくせに、何を思ったのか今度は「桜こそ韓国のシンボル」みたいな事を言いだして、野生の王桜が自生している回りに勝手にソメイヨシノを餓えたりするから、そのオリジナルの王桜がどんどん汚染されていくという、なんともはや。

ただ、その日本の桜に関しても、これまでもかなり危ない状況が生まれていたようで、現在も三回目の危機が訪れつつあると言うこの話は興味深いものがあります。ある意味、日本人のDNAに刷り込まれている花が「桜」と言っても良いのでは。だから、多様化国際化のために学校の新年度のスタートが4月だけでなく9月にも設定しようという話を聞くと、それはそれでグローバルに出て行く人材を育てる、グローバルから来る人材を得ると言う意味では正しいとよく分かってるんですが、そのスタートの時に桜の花が無いのはとっても寂しいことだよなと思ってしまうのは、やはり自分が典型的な日本人なんだから何でしょうね。

韓国にある、少なくともソメイヨシノに関しては、日本の併合時代に持ち込まれて植樹されたものが殆どだと思うんですが、だからこそ「日程残滓」と以前は忌み嫌っていたのに、どう言う風の吹き回しで桜押しになってきたんだろう。一時期日本の桜の話題になると、必ず向こうからは「木槿の花」自慢が出てきた物なんですが、もう止めたの? (をぃ) まぁ、初戦その程度の認知理解での「桜押し」行動なんでしょうね。後3年もしたら、今度は別の物に執着し始めると思う。

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