2015年2月5日

何でも反対、何でも責任

たまたまテレビで国会の予算委員会だったかな、安倍首相への質疑の場面が流れていて、当然先日の日本人殺害テロ事件に関しても質問する議員がいるわけです。人命が失われているだけに、「良かった、素晴らしい対応だった」と言うわけに行かないのは分かるけれど、例によって後付け理由から「あの発言は相手を扇動した」とか言うわけですが、見ていて何か893が難癖付けているみたいで、正直見苦しい態度ですよね。

まぁ、正直なところ、最初に首相の中東訪問のニュースを聞いた時には「随分微妙な場所を回るな」と素人の私でも感じたのは事実です。ただ、だから取ってリスクや危険を取らない行動が許されるほど、日本という国は世界の中で小さくないわけで、拳法を始め日本の事情はあるにしても国際的にはもっと大きな貢献も求められているわけです。基本的には「人道支援」という形で行うわけしかないのですが、相手から見ればそれが本当に良い・悪いとは関係無く、タイミングとして使いやすい材料かどうかで、良いように使われるわけです。例えば、首相がイスラエル滞在中に今回の事件に関しての発表をしたときに、イスラエル国旗と日章旗を並べた背景で発言したのが拙いと言われています。確かにイスラエルという国家は、パレスチナ問題を挟んで中東諸国と対立しているし、ISILの究極の目的はアラブ地域を統一してイスラエルと対決することもかもしれない。ただ、現状はそんなレベルにはまだ無くて、シリア、イラク国内での内戦状態にあるテロ組織なわけです。仮にイスラエル国旗が無くても難癖を付けるだろうし、イスラエル以外の国での発言であっても同様だろうし、それはどこで何をしようが結果は同じじゃ無いかと思います。

事件に関しての検証作業は必要だと思います。そのアウトプットとして、どうしたら同様の事件を回避できるか、また政府なり国として何か問題があったとしたら、それをどの様に修正していくのかという事を先ずは考えないと。その中で、どこそこの国での発言が原因となってしまったら、日本は外交という行為を止めなければならなくなります。さらにそれを突き詰めていけば、日本は何もするな、しかし言われたら何でもしろ、と言うことになってしまう。それじゃぁなにも解決しないでしょう。と言うか、日本、あるいは日本人という存在意義を否定することなります。それって「個人の尊重」とか「基本的人権」に反する行為では?

何でも反対、何でも責任と言っていれば済む話でもないし、それだけで仕事をしているつもりなっているなら、とっとと議員を辞めて欲しい。それこそ税金の無駄使いですよ。

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