2015年2月27日

レジュームチェンジ

来月から始まる中国でのサイバーセキュリティ規制で、プログラム内容の開示などを求める内容に、米国が反発しているという記事。何年か前にも、通信機器の暗号化複合化アルゴリズムの開示を中国が求めて、日米欧のメーカーが一斉に反発しましたが、あれって結局どうなったんだろうか。何度か適用延期になって、結局うやむやというか中国側が折れたんでしょうね。もし本当に開示したら、とてもじゃ無いけれどそのシステムは使えなくなりますから。

この件も含めて、中国のやり方というのは、既に存在しているワールドワイドスタンダードに対して、競争が不利となると自らの仕様・ルールを適用されることで、グランドルールを変えてくること。電話の通信プロトコルにしても、国内専用の仕様を定めて、それに従わざるを得ない状態になっていますが、やらされる方にしてみれば良い迷惑というか。OSの世界でも、「紅旗Linux」っていうのが確かあったけれど、あれどうなっているんだろうか。と思って調べてみたら、どうも事業停止しているみたい(笑)。

既に確定している仕組み・体制・システムが多数を占めている場合、底に食い込むのは非常に難しいわけですが、唯一可能な方法が、それらの仕組みを根底から覆す新しい仕組みと入れ替えてしまうこと。一般的に「レジュームチェンジ(Regime Change)」とも言われると思うんですが、それをある日突然平気な顔をしてやってくるのがこの国のやり方。圧倒的な存在感を持っている現在では、それぞれの地域・国の利害関係があるから昔のように世界中から圧力を掛けることも難しくなってきているし、仮にそれが可能になっても聞くわけじゃ無いし。

現在中国から出て行く企業・メーカーが増えていますが、その動きに影響するんじゃ無いだろうか。そうなったときに、中国としては13億の人民をどうやって食べさせていくのか。

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