2014年10月5日

香港ですら...

中国で一番重要でかつ大規模なお休み「国慶節」に、まさかの香港での民主化デモ。学生中心に香港の主要地域を占拠して入るわけですが、個人的にはあの天安門事件の二の舞にならなければと思うばかり。それ以上に感じるのは、100年近くイギリスの統治下にあり、文化的にも制度的にも社会システム的にも西洋風のスタイルが根付いていると思われる香港ですら、こうなるのかというある意味無意味さ理不尽さみたいなもの。「一国二制度」と言いつつも、どんどん中国が変化を加えてきていて、今では「一国1.5制度」みたいな感じになりつつ有り、それでもしたたかな香港人は何とか生きていたけれど、自分達が社会の中心になる将来に不安を感じた学生世代が立ち上がったと言う事なんだろうな。

これ、中国の特別区域になったとは言え、未だ欧米のメディアも企業も多数活動する香港だからここまで注目を集めることが出来るけれど、チベットとかだと完全に中国に抹殺されて何も分からないんでしょうね。沖縄では、ごく一部ではあるけれど中国や韓国(!)の後ろ盾で日本から独立しようという運動もあるようですけど、それって地獄の釜の蓋を開けるより悲惨な状態になるのは明らか。冗談にしても、苦笑いすら出来ませんね。香港が返還されたのが1997年。それから20年も経たないうちに、こういう状態になるとは、ある程度想像はされたとは言えかなり急激に香港の「中国化」が進められていたようにも感じます。

全ての国や地域が民主主義とか自由・人権を享受できるわけでは無く、日本やアメリカであっても不満が生まれるくらいの世の中ですから、より制限のあるだろう香港で色々問題が出てくるのは仕方ないのかもしれないけれど、でも今回のでもに関しては、天安門事件を彷彿されるという点でこの後が凄く心配です。また、世界の金融中心でもある香港。仮に力での鎮圧を選択下とすると、当然香港の経済や金融にも大きな影響があるわけで、となると折角回復しつつある世界経済や日本経済にも影響があるかも。逆に中国はそれを人質にして、強引に押し切るかもしれませんね。それも心配。

いずれにしても、早くどこか落としどころを見つけて、双方が妥協できるように願いたいですね。

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