2014年10月27日

数の驚異

小笠原諸島にまで進出して、違法に貴重な宝石珊瑚を密漁する中国の漁船群。120隻近くも一度に押し寄せられては、海上保安庁だけでは手が回らないだろうなぁ。これ、日頃環境変化による珊瑚保存などを訴えている団体とか、何も言わないのだろうか。というか、後で聞いてびっくりしたんですが、この宝石珊瑚、中国ではパンダと同じ保護対象で採集が禁止されているんですね。それをわざわざ日本の小笠原にまで来て密漁しているなんて、言語道断じゃ無いのだろうか。ちゃんと中国の大使とか呼んで厳重注意をしているのか、日本の外務省は。

例えば魚なんかだと数年禁漁とかすればある程度の回復は期待出来るけれど、珊瑚なんて言うのは何十年単位で無いと再生しないものだけに、この環境破壊は致命的になるような気がします。しかも、網で一網打尽に密漁するわけだから、宝石珊瑚以外の部分も破壊しているだろうし。小笠原諸島って世界自然遺産に登録されていたと思いますが、その周辺海域も何かそう言う方法で世界的に保護すべき対象にして、公にこういう密漁のアクセスを排除できない物だろうか。

だいたい120隻も一度に来られては、日本もそれ以上の艦船を出さないと対応出来ないけれど、とても海上保安庁にそんな余裕は無いだろうし、これ海上自衛隊でも出して、場合によってはヘリコプターなども利用して牽制して排除しないと、どうしようも無いんじゃ無いだろうか。ある意味「侵略行為」ですよね、これって。中国の場合、圧倒的数の優位でこういうことを南シナ海でもしているし、さらに漁船と見せかけて実は軍関係者が関与していることも言われているし、本当に迷惑な相手だなという印象しか浮かばない。

ここで強い態度を見せれば、尖閣でも躊躇しないかという来たいがある半面、逆に強く出たが故に尖閣では向こうが強く出てくる切っ掛けにもなりそうだし、この辺りは外交と言うか神経戦ですよね。ただ、これまでは相手を信用して日本は抑えめに対応していたけれど、いい加減その我慢にも限界があると言うことはちゃんと示さないと、相手はどんどん図に乗るばかり。その力加減、出し方は難しいけれど、言うべき事は強く言わないと駄目だなという事を強く感じるニュースです。

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