2014年6月16日

Conrad Tokyo - China Blue

外に出れば周りにそれなりのレストラン等もあるんですが、そこに行くまでが億劫でホテル内で夕食は済ませることに。中華のChina Blueか和食の風花と言う選択肢でしたが、事前に調べて「美味しい」という評価だったのでChina Blueに予約を入れました。ただ、同日の夕方だったので、19:30スタートという遅めの時間から。一度37Fのラウンジに寄って、軽くアペタイザー代わりに白ワインを注入してから出かけました。

一回目の食事が終わったところなのか、中は8割位の入り。窓際席の横の、外の見えるテーブルに案内されました。ここで予想外だったのは、このお店、ワインの取りそろえが豊富ということ。グラスで、白なら10種類位、赤だとその倍位もあります。これだけで楽しめそう。ただ、このワインをいただくところから「あれ、ちょっと変だぞ」という予感が。リストの中に私の好きな「Frog's Leap」があったので、先ずこれをオーダー。後で気がつきましたが、ここ女性のソムリエの方が居るみたいなのが、この時は男性のホールスタッフがワインを持ってきました。で、ワインのエチケット(有名な飛び上がる蛙の図柄)を見せながら、「こちらがFrog's Leapになります。蛙の絵が描かれています。」えっ、いゃ、それくらい分かるって。普通は、産地とか種類とか言うんじゃ無いかの? ワインは冷えていて美味しかったけれど、いきなり膝かっくんされた気分です。まぁ、ワインには詳しくないけれど何か言わないといけないと思って、咄嗟に発した言葉なんだろうけど、何だかなぁ...

食事の方は、一人でもコースをオーダーできるというので「福壽」という8品目のコースをお願いしました。で、これが、美味しいことは美味しんだろうけど、全く口に合わずに全滅でした。以下、サイトのメニューから

  • お食事前のお楽しみ 料理長からのプレゼント
    一口サイズの甘酢漬けキュウリに唐辛子のソースみたいなもの(キムチの付け汁?)を少し掛けたもの。中華の甘酢漬けでは針唐辛子を乗せることもあるから、これはこれで良いんだけど、一寸むせるくらいの辛みはどうだろう。で、一番ビックリしたのは、このお皿を持ってきたホールスタッフが「突き出しでございます」と言って置いていったこと。いゃ、街中の居酒屋じゃあるまいし、せめて前菜とか言えば良いのに。ちょっと、ここのスタッフが心配になりました。
  • 鶏肉のクリスピーサラダ レモンソースで
    アーモンドスライスをまぶした海老のフライの上に、ルッコラとか生野菜にレモンソースがまぶしてあるんですが、このレモンソースが甘ったるい上にたっぷり野菜に掛かっている。この甘さで私は駄目でした。さらに海老のアーモンドフライは、上げ方が悪いのか全然クリスピーでなくて、湿気たナッツを食べているような食感。だから中の海老が全然美味しくない。五つ位入っていたけれど、一つ食べてもうGive-upでした。二種類のソースもお使いくださいと言って、ニンニクレモンソースと唐辛子のふりかけ見たいな物を置いてくれましたが、ニンニクレモンソースはレモンの香りは微かにするけれど単にすり下ろしたニンニクの味しかしないし、唐辛子のふりかけみたいなものも辛いだけで私は全く駄目でした。
  • 牛肉とハチノス入りスープ 白胡椒の香り
    牛肉のブロックが3切れ位にハチノスも何切れか入った胡椒味のスープ。これが一番まともだったけれど、胡椒がきつくて飲んでいるときにむせたりするくらい。牛肉は出汁が出てパサパサだしハチノスも小さいものは良いけれど大きめのものはかみ切れないと思ったので、スープだけ飲んでお終い。
  • 白身魚のオーブン焼き ココナッツ風味のカレーソース 椰子の実の器で
    ソフトボールくらいの大きさの椰子の実の器に、ココナッツカレーみたいなソースの中に魚とキノコ(?)が入っていたんですが、このココナッツソースが辛い。これ、ご飯にかけて食べれば私でも何とか食べられる位ですが、これだけを食事として食べるのはつらい。椰子の器に並々とこのソースが入っているんですが、魚だけお皿に盛りつけて、少しだけこのソースをかけるならば、それなりに食べられると思うけれど。あと、「オーブン焼き」した魚をココナッツソースに浸けているので、焼いたパリッと感も無いし、箸で魚をむしれば必ずソースまみれになるので、どうしたって辛い味にしかならなくて残念な料理でした。プレゼンテーションは良いんだろうけど、なんか違うよなぁ... これも、ほとんど出されたままの状態で下げられていきました。
  • 色々キノコの紙包み焼き
    最初にオープンペーパーに包まれたものをスタッフが持ってきて、「こちらが包み焼きになります。こちらで紙を開いてよろしいですか」と尋ねて、また一度下げて包み焼きを開いてから持ってきました。テーブルにはお箸しか無いわけで、別に最初から開いて持ってくれば済む話じゃ無いのか。プレゼンテーションを意識するなら、その場で開ければいいわけだし。で、中身は、シメジをケチャップで炒めたようなもの。「色々キノコ」と書かれていたけれど、シメジ以外は気がつきませんでした。小さなブロッコリーが一つだけ入っていたんですが、後はシメジだけ。味付けもケチャップ味の単調なものなので、これも直ぐに飽きてほとんど残す羽目に。キノコを半分にして、ブロッコリーとかアスパラとか、野菜を入れればもっと美味しくなるのに。わざわざ紙焼きにする意味が分からない。
  • 蟹爪と蟹肉入り 黒オリーブの香る煮込みそば
    「煮込みそば」と書かれていたけれど、出てきたのは極細縮れ麺の塩焼きそばみたいもの。これがしょっぱかったぁ。一口食べて「あ、だめだこれ」。カニ肉には気がつかなかったし(入っていた?)、青梗菜が入っていたので、これと一緒に何口か食べてみましたが、やっぱりしょっぱさはどうにもならず、これもほとんど残して終わり。
  • お口直しの季節果実ジュースと料理長おすすめ中華菓子
    ショットグラスに黄色い液体が入ってたんですが、これが酸っぱい上にむちゃくちゃ甘い味。何を絞っているのか分からないけれど、ここまでの料理で用心してひとなめしただけで終わりです。もう一つの「中華菓子」というのが記憶に無いんだけど... 果実ジュースのグラスと一緒にサーブされたのが、多分次のデザートだと思うんですが、ゴマプリンみたいなもの。あの上に乗っていたのが「中華菓子」なんだろうか?
  • 料理長おすすめデザート
    少し大きめのカクテルグラスみたいな入れ物に、ゴマプリン見たいな薄い黒いゼリー状の物に、上にアイスクリームなのかな(後から溶けていたから)、何かデコレーションされていたもの。そんなに甘くなかったけれど、先に変なジュースの味見をしたのと、とても食べきれる量でもなかったので、一口味見をしてお終い。
食べ終わってから思ったのが「中華料理」というよりは「エスニックチャイニーズ(Ethnic Chinese)」と言った方がぴったり来る感じということ。東南アジアや南アジアのエスニックな感じが好きな人には、ストライクだと思うけれど、それが納豆と同じくらい苦手な自分には全く駄目でした。多分、これが最初で最後かな、ここは。

[追記]
そう言えば、食事をサーブしてくれた男性ホールスタッフの方は、代わる代わるで二人居たんですけど、ほとんど手を付けずに残して戻される料理の皿を見ても、「何か不都合でも」とか「お口に合いませんか」とも、何も言わずに下げていきましたね。最初に、「余り食べる方では無いので、可能なら少なめにお願いします」と言ったから、ほとんど残っている料理を見ても「あぁ、この人は本当に小食なんだ」と思ったんだろうな(マテ)。食事が終わるときも「お冷やをお持ちしますか」と聞かれたんだけど、普通は「お茶」じゃないの? まぁ、ジャスミン茶か花茶か烏龍茶か、種類はあるかもしれないけれど、なんか聞くことが間違ってるんじゃ無いと感じました。代わりに、白のグラスワインを順番に飲んでいたので、女性ソムリエの方は何度か次のグラスをお勧めに来てくれたけれど、まぁグラスワイン5杯(6杯だっけ-汗)飲んでればそれも当然か。何か、面倒な客風なので、関わり合いを持たない方が良いと思われたのか、単にスタッフの気遣いとか連携が悪いだけなのか、いずれにしてもそれを確かめに再訪する事は多分無いでしょうね。でも、あのワインは飲みたいなぁ... ボトルだと1本も飲みきれないので、グラスで色々のませてくれるお店は希少なんですよね。問題は、料理とホールスタッフ、かな。

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