2014年6月22日

個人の力とチームの力

日本のW杯サッカーは、まさに崖っぷちで、本当に奇跡を待つしか無いわけですが、過去WBCでも予選リーグ敗退の機器の時に、別のチームが大金星を上げてくれたので日本が決勝リーグに進めたこともあったわけで、予選リーグ最後の試合が終わるまでは頑張って欲しいところですが。

同じ「11人」で行うチームスポーツに多少なりとも関わっている人間として見ていると、11人の中の一人だけが絶好調でも駄目だし、そこそこ調子は良くても11人の中の何人かの連携がちゃんと出来ないと、こういうチームスポーツは難しいなと感じます。アメリカンフットボールは、それでもメンバー交代が自由に出来るし、途中でタイムアウトもとれるから、立て直すチャンスは試合中に何度もあるからまだましだと思うけれど、後退人数も制限されていて、ハーフタイム以外の試合中断機会はほとんど無いサッカーの場合は、試合に臨むまでにその試合に向けてのチーム作りをしっかりしておかないと、予想外の展開になった場合の対応が難しいなと実感します。

カリスマ的な有名選手がいれば、その選手の活躍を切っ掛けに、再びチームのシステムが活性化されるという事もあるんだろうけど、残寝ながら今の日本のチームには、一番有名だろう本田選手にしてもまだそこまでのカリスマ性は無いと感じるし、そう言う意味では今回の日本チームの崩れ方って、初戦で躓いたことがずっと尾を引いていて、何か自滅している感じです。カリスマ性は著名選手に届かないとしても、それでも有名チームで活躍している選手も多いし、日本チームの実力にしてもFIFAの40位中盤と言う評価よりはもっと高いんじゃ無いかと感じます。でも、同じくらいの実力、選手層、経験値を持ったチームが集まるW杯のような舞台では、そこから何かを延ばして突出する、あるいは徹底的に追い込んでミスを無くす、さらには想定外のことがあっても素早く対応出来る組織としての反射神経を研ぎ澄ますような、底力が無いと勝ち抜くことは出来ません。

個人的な印象だけど、過去のW杯の試合を見ていると、直前の壮行試合とか国際試合なんかでは、決して満足いく結果が出ていないことが多かったけれど、それが本戦への危機感になって土壇場での底力に繋がっていたように思います。今回のチームが、直前の国際試合でまずまずの内容だったから慢心していたとは言わないけれど、何か心の隅に安心感みたいな物が生まれていて、それが火事場の馬鹿時からを生むような爆発力を削いでいたような印象です。

自分達のチームも、準備万端と思って試合に臨み、凹凹にやられたことは数知れずあるけれど、何だろう、弱気では無いけれど、謙虚に自らを見つめて感じるささやかな不安みたいなものって重要じゃ無いかと思いました。ビジネスの世界では、最悪の状況を想定して最善の対策を準備して臨むというのが鉄則だけど、今回のW杯チームには、その最悪の想定が少し足らなかったのかな。ただ、この2試合で十分危機感は売れていると思うので、後はそれをプレッシャーと思わず、最後の試合でどうやったらベストの内容を出せるか、それを考えて見せて欲しいですよね。そう言う開き直りが、結構予想外の結果と運命を引き寄せることがあると思います。

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