2014年6月27日

ナショナルチーム雑感

日本のW杯はGLで終了。責任を取って、ザッケローニ監督は辞任を表明し、次のロシアW杯目指して、また新たなチーム作りが始まります。サッカーとアメフトは、1チーム11人でプレーするということを除けば、ほとんど共通項がないスポーツなので、だからどうだという事は言えないけれど、やはりナショナルチームとして世界で戦うためには、まずはチームの基盤としていつでもどんなときでもチーム編成できる組織力が必要。それと、今回の試合を見ていて思ったのは、やはり個人の力がもっと逞しくならないと駄目だなという事。アメフトも、アメリカとかと比較して体格では圧倒的に劣る物の、チーム力というかシステムで何とか追いつこうとしています。それは、アメリカンフットボールと言うスポーツが、選手交代が何度でも可能であるし、ポジション毎に専門家されていることもあるし、かつプレーブックに代表されるような「システム」で戦うスポーツであるから可能なんですよね。サッカーとかラグビーとかの場合は、まず常にボールは動いて醸成が変化していくから、アメフトのように「試合中にゲームプランを練る、修正する、試みる」というような余裕はありません。しかも、選手交代も自由に出来ないし後退人数に制限があるから、結果的にフィールドの11人で全て対応しないといけない。そうなると、サッカーもシステムのスポーツだとは思うけれど、アメフト以上に「個の力」が充実しないと、そう言う状況を打破する力になれないんですよね。今回の日本の試合を見ていると、一人か二人火事場の馬鹿力みたいな突破力のある選手が居たら、初戦のコートジボアール戦も再逆転できただろうし、ギリシャ戦も得点出来る機会がもっと生まれたと思うんですよね。本田選手、香川選手、長友選手と、世界で活躍している選手も多く出場したけれど、やっぱり物足りない。それは、それらの選手の問題と言うよりも、やはり日本のサッカーの課題だと感じます。

もう一つ違和感を感じたのが、次の監督候補が、その監督の実績とか知名度で選ばれるわけですが、それが次の大会で主流になる選手層にとってあっているのかどうかと言うこと。例えば、凄く攻撃的なサッカーを志向する監督が来ても、それに会った選手が少なければその監督の方針も変更佐是るを得ないわけで、それってチームにとって良いことでは無いですよね。例えば将来の選手層、あるいは日本としてやりたい戦術や方針を固めて、それにあった監督なりサポートスタッフを選択しなくちゃいけないんじゃないの。

勿論、とは言っても4年というのは長い時間であるし、その前にW杯予選を勝ち抜かなきゃいけないから、先ずはあと2年位でそれなりの力を持ったチームを立ち上げないといけないから、ショートターム、ミドルターム、ロングタームの方針と戦略を作らないといけませんね。少なくとも今回出場した選手は暫く時間が必要だろうけど、次のナショナルチームのベースとなるチーム作りをするためにも、先ずは今回の大会に至るまでの事柄を洗い出して、何が良くて何が悪かったのか、まずはそれを再認識しないといけませんね。戦犯捜しと言う意味では無く、どう言う経緯でどう言う事象が発生したのかと言うことを先ず認識しないと、結局次の大会でも同じ事になってしまうだろうし。

調べてみたら、日本が初めてW杯本戦に出場した、1998年のフランス大会がGL敗退。次の2002年の日韓共催では16強、次の2006ドイツ大会はGL敗退、2010年の南アフリカ大会は16強、そして今回2014年のブラジル大会はGL敗退。大会毎に行ったり来たりしているわけで、そろそろ次は16強越えの飛躍の時だと個人的には期待しています。多少はチームスポーツに関わっている一人として、その難しさは重々承知しているけれど、でもだから取って中途半端なところで満足するようなナショナルチームにはなって欲しくないですよね。出来る事は何でもやる、極端な話、海外の有力選手を帰化させても、位の気持ちで臨まないと、なかなか上に上がれるチームは出来ないと思う。

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