2014年6月17日

食と酒

和食も好きだし、ビールもそこそこの向けれど、このサントリーの「和膳」というビールは知りませんでした。ビールと言えば、どちらかというと洋食等に合わせたり、口開けで飲むのが一般的だけど、食事の中のお酒として、しかも和食に合わせるというのはどうだろうか。

ビールも含めて、発泡系のお酒ってどうしてもお腹の中が膨らんでしまい、私は苦手なんですよね。元々日本生まれのお酒にしても、飲み物にしても、発泡系のものってほとんど無いと思うけれど、今ではビールにしてもシャンパンにしても普通にの無のようになったのは、コーラの存在が大きいんじゃ無いかと。ラムネとかサイダーとかいうものもありましたが、どちらかというと「子供の飲み物」という印象が強かったのが、コーラが普及してからは大人でも飲めるし、さらにアメリカのファストフードの影響もあって、コーラを飲みながら食事をするというスタイルもどんどん抵抗がなくなってきましたからね。自分が子供の頃などは、炭酸系のものが欲しいと言うと、げっぷが出るからオレンジジュースか牛乳にしなさい、みたいな事を言われた記憶があります。

昔何かの本で、食べ物と飲み物(酒類)というのは、その地域で食べられている物に会うようなお酒が残ってきている、だからその地域の名産を食べるときにはその地域の銘酒を合わせるのが一番自然、と言うような話を聞いてなるほどと思いました。家の作りとか、週間とか、昔はその土地にずっと土間って生活するしか無かったわけで、人間がその土地なり自然なりに合わせて生きるしか無かったわけですからね。それが、どんどん技術や時代が進んで、寒い土地でも暖かく過ごせるし、暑い季節でも涼しく過ごせるようになったから、人の食べ物の嗜好も変わるし、それに合わせる飲み物も変わってくるのは、一寸寂しいけれど当たり前なのかも。

最近日本酒も発泡系のお酒を出したり、カクテルを想定した味付け風味の物を作ったり、色々工夫しているけれど、やはり生き残るためにはそう言う試行錯誤は必須ですよね。今主流になっている、吟醸酒、大吟醸にしても、そう言う努力から生まれてきているわけですから。私も、軽めの大吟醸を飲むようになって、白ワインなんかも飲めるようになった口ですけど、その逆だってあり得ますからね。あるいは、赤ワイン系のような、ドッシリとした重厚感のある日本酒だって、料理の種類によってはいいかも。簡単では無いけれど、まだまだ新しい製品を作る余地はあると思いますよ。食べ物だけで無く、ライフスタイルだって変化するわけだから、同じようなものが何時までもずっと使われる保証も無いわけで、そう言う流れなり変化を見逃さないような「嗅覚」って言うものを、ずっと維持しないと駄目ですね。それが一番難しいのだけれど。

日本からも、ステーキに合う日本酒、ソーセージに合う日本酒、麻婆豆腐に会う日本酒、プルコギに合う日本酒、そういう組合せを試すだけでも面白い物が生まれそう。

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