2014年6月12日

口だけ将軍

日中で何かあると過激な発言と共に登場する、羅中国人民解放軍元少将。ところが、こんな背景があったなんて意外。でも、昔から言うからなぁ、「弱い犬ほど良く吠える」って。日本でも、威勢の良いことを言いがちな元自衛隊将官とかメディアの人とかいるけれど、それでもまだ自制的な部分が見えるだけでもましなのか。

昨日も中国空軍機が、自衛隊の情報収集機に異常接近したニュースが報じられましたが、警告も何も無しで接近だけしてくると言うのは、素人考えで見ても何か偶発的なトラブルを期待・誘発しようとしているとしか考えられない。「防空識別圏」を「領空」と勝手に解釈して、その主権範囲を勝手に主張する方法は、今の南シナ海、東シナ海での行動そのままですよね。

米ソ対立の時には、経済的な関係はほとんど無かったことも有り、米ソはそれぞれ力を誇示しつつ落としどころを探ることも可能だったけれど、今の中国の場合はほとんどの国が利害関係に有るために、対立して経済が停滞するのも困るというジレンマの方が大きい感じ。でも、それでますます横暴になる中国には、周りの国としては溜まりません。韓国みたいに、早々と白旗を揚げて取り入るのも一つの生存手段だとは思うけれど、それが最低最悪の選択肢であることは火を見るより明らか。

世界的にも、やっとひたすら傍若無人に拡大を続ける中国に対して批判する声が出始めてはいるけれど、まだ転がり始めた大岩を止めるほどには及びません。中国国内でも、この元少将は「口だけ将軍」と言われていて、しかも以前の中越戦争の時の件で、数ある周辺国とのトラブルの中でも対ベトナムに関しては口をつぐんでいるという体たらく。こういう軽い人物を利用している間は、まだ中国としても慎重に物事の進め方を考えている時期だと思うけれど、何かの切っ掛けで"Go"となったときに、さて日本はどうするのか。武力衝突は避けなければならないけれど、相手側がそれを狙って行動している以上、日本の「買わし」も何時までも続くわけでは無いですしね。これが民主的な国家であれば、何年かして選挙で権力者が後退するとか、やり方もありますが、そう言うシステムでは無い一党独裁の国に於いては、それこそ主導者が急病で亡くなるとか引退すると言うことでも無い限り、何か変わる切っ掛けなんて期待出来ません。

まぁ、個人的には、当分はトランジット目的でも中国、韓国を利用するのは避けて、トラブルに巻き込まれることだけは回避しないと。

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