2014年6月30日

旅しながら働く

Business Media誠の記事から、旅しながら働く「ノマドワーカー」の話。パソコン通信の時代から、外にパソコンを持ち出して使っていた一人としてはそれ程新鮮な話では無いけれど、昔はお客さま先とか移動中でも必要なデータにアクセス出来る手段として「ノマド」という言われ方をしたけれど、この記事では自分の楽しみ(=旅行)を優先するために、仕事のやり方を変えてしまった人達の話で、あぁ昔とは考え方が違うなぁと一寸感心しました。

いわゆる「在宅勤務」とか「e-Work」という言い方をしてきた、モバイルオフィスなんですが、組織の中でやるのは偉い人の理解さえあれば結構出来るものなんですよね。最大の理由は、自分以外の人のサポートが期待出来るから、何かあったときにもヘルプが期待出来ること。また、そう言う組織・会社の中だと仕事の分担や割合を変えることで、ノマド向きの仕事に集約することも可能なので、その当たり上手く組織内で話がまとまれば決して無理なことではありません。一番の障害は、そう言うジョブスタイルを認めるあるいは推奨する企業文化があるかどうかですよね。

ところで、個人業主でそう言うことをやろうとすると、それはなかなか大変。文筆業なんかだと気分転換も含めて外で原稿書きをするというのは昔からやっていたから、そう言う職種を除けば、なかなか厳しかったけれど、この記事に登場する二人の人は上手くビジネススキームを考えているというか、逆に言えば「旅すること」を優先するために出来る事を組み合わせて自分の仕事=収入源を見つけたと言った方が良いのか。ただ、自宅まで断捨離しちゃうと言うのは一寸どうかと思うけれど。いわゆる、自分で家賃とか税金を払うような「自宅」でなくても良いわけで、例えばシェアハウスとか言う形でも良いから、何かあったときの拠点は必要だと思うんですよね。勿論、年間どれくらい移動生活をしているかで、そう言う拠点を持つことのコストとメリットの分岐点は生まれると思うけれど、まぁ一種の保険ですよね。

例えば、こういうノマド仲間何人かで、全国に数カ所の拠点シェアハウスを持ち、それぞれ被らないように利用するというのはどうだろう。仮に10人で5箇所の拠点(例えば、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡)を確保すると、一拠点当たりのコストの半分を出せばいいわけですよね。で、全員全国や海外をあちこち飛び回るわけだから、利用日時が被ることも少ないだろうし。利用管理なんかも、例えばGoogleのカレンダ機能一つ作れば足りるだろうし。場合によっては、50人で5箇所とか、そんな感じでも行けるかも。ただ、法律とか契約的にはどうなるんだろう。そう言うことを前提の施設なら良いとは思うけれど。まぁ、ウィークリーマンションとかカプセルホテルとか、個人レベルでも使える施設はあるからそう言うものを利用する手もあると思うけれど、でもどんなにノマド生活中心となっても何かあったときに戻る原点というか拠点は必要だと思うけどなぁ。

仕事以外の部分をどうするかは個人により千差万別だと思うけれど、仕事の部分だけについて言えばWi-Fiがあれば何処でも仕事は可能だし、以前だと設備が必要だった例えば資料の印刷とか何かサンプルの作成みたいな事も、今では簡単にできるようになりましたから移動しながら可能な仕事の種類や内容はほんの少し前の時代と比べても格段に増えています。実は私も早期退職制度みたいな物を利用して今の仕事は引退して、地元の実家を拠点にしつつも好きな旅行とかに少し軸足を置ける仕事というか活動が出来たら良いなと以前から思っていたんですが、一寸真面目にそう言うものを発掘してみるのも良いかも。

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