2014年6月1日

三方損

民主党の沖縄県連が、「最低でも県外」とほらを吹いた鳩山元首相を、沖縄県知事候補に要請しているという記事。以前も同様の要請があった時には、要請を固持したと言われていて、ぽっぽでもその程度の分別はあるのかとへんに感心したけれど、今回はいけ炉を出している様子。でもこれって、沖縄県民にとっても、民主党にとっても、鳩山氏本人にとっても、罰ゲームの三竦みじゃ無いの?

米軍基地を県外、あるいは日本から無くすことが多くの沖縄県民の悲願であることは理解するとしても、腹案も無いのに「腹案がある」とか、出来もしないのに「最低でも県外」と言い続けて、結局最後には「必要性を理解した」みたいな事を言って卓袱台をひっくり返した本人に、何を期待するのだろうか。例えば、鳩山氏の側近とかで、実際に県外移設のために米国と折衝したような人とか、せめて少しでも実利をした人に依頼するなら分かるんだけど。

県民にしても、趣旨は賛同するけれど、じゃぁそれで本当に当選してしまったら、これ困りますよね。また迷走政治が始まる可能性も高いし、皮肉だけれど米軍関連予算等が沖縄の経済を支えていることも事実であるけれど、そう言うことには無頓着な知事が誕生指定舞うわけですし。

さらに民主党としても、鳩山、菅、という負の記憶が再び全国的に広まるわけで、何をやっても「だから民主党は」とか言われ続けるわけで、害にはなっても益にはなりそうも無い話です。さらに、落選すれば「それ見たことか」と言われるだろうし、まかり間違って当選したら党出身の元首相と言う事でサポートもしなきゃいけない。どっちに転んでも、良い事は無いですよね。

結局は本人の自尊心をくすぐる程度で、それ以外の人間にとってはなんのメリットも無い話にしか聞こえないのが、この人の不幸なんだろうな。首相経験者が知事を目指すのは悪いことでは無いだろうし法律的にも問題無いことだとは思うけれど、でも本来な裏方に回って、次の世代の政治家なりリーダーを影から応援する立場じゃ無いのだろうか、こういう人達の役目と言うものは。

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