2014年5月23日

プロ野球拡大

昨日、フットボール普及には底辺拡大が急務みたいな話を書いたんですが、アベノミクス政策の一つにプロ野球球団の拡大(12球団→16球団)が出てくるとは思いませんでした。しかも、その新球団のフランチャイズには、静岡も想定されているなんて(後は、北信越(多分新潟だな)、四国、沖縄)かなり意外でした。まぁ、確かに最近はオープン戦だけで無く、シーズンの試合なんかも草薙球場に誘致して開催しているけれど、フランチャイズとして本拠地を構えるだけの熱意はあるだろうか。野球もサッカーも、確かに昔から静岡県は盛んだけども、そこまでの熱意は無いような気がする。

日本の場合、野球は、それこそ小学生からのリトルリーグに始まり、一番盛り上がる高校野球があるから、日本の多くの年に野球場はあるので、拡大しやすいスポーツの一つであることは確か。でも、現在の12球団の中にも、親会社からの補助があっても経営が厳しいわけで、そう簡単には増やせないと思うなぁ。確かに、広島とか中日(名古屋)とか阪神(大阪)とか福岡のように、地域に根付いて熱心なファンが多いところもあるけれど。でも、考えてみたら、最近人気を盛り返している球団って、都市部から地方の中核都市に打って出て地元のファン層を開拓したところがほとんどですよね。ホークス、ファイターズ、マリーンズ、イーグルスと。そう考えると、それなりの規模の都市であれば、何とかなるのかな。

フランチャイズ制が浸透しているUSの場合だと、メジャースポーツ(MLB、NFL、NBA、NHL)の本拠地を誘致するのが、その都市のステータスにもなるわけで、メジャーが無理ならマイナーでもいいと、さらに小さな都市はMLBならメジャー参加の3A/2A/1Aのチームも「おらがチーム」として大切にしています。日本にもそういう感じのエコシステムができると良いんだけど。日本での野球は、プロ野球を頂点に、社会人野球があり、高校野球がありと、それぞれ色々なピラミッドが乱立している感じで、ちょっとUS的な運営は厳しいでしょうね。逆に、Jリーグのサッカーの方が、近い感じがします。

問題なのは、以前のようにスポンサー企業がつくかどうか分からない点。地元の有名企業なりは最初はお金を出してくれるかもしれないけれど、それを継続して貰うためには試合に勝たなきゃいけないわけで、それが新興チームとしては最大の課題。楽天も最初は苦労していたけれど、やっぱり徐々に上位に上がってきて早い時期に優勝できたのは大きいですよね。個人的には、国がプロ野球の球団数にまで口を出すのはどうかと思うけれど、もしプロ野球、あるいはJリーグなどの今メジャーなスポーツをさらに全国に拡大させるのであれば、単純にそう言うビジネスを展開させるだけで無く、是非したは子供達から上は高齢者まで含めて、生涯スポーツ振興・体力維持みたいな政策を作って、医療費の削減にも繋げて欲しい。例えば、試合数が多いだろう野球とかサッカーと組み合わせて、会場に足を運ぶだけでも健康維持になるだろうし、会場でのストレッチ教室とか、あるいは地元のコンビニなんかとタイアップして、健康的なお弁当を提供した栄養管理とか。現在企業スポーツのチームは、企業からの支援だけで無く、地元と密着して色々な支援を得られるように工夫をしているけれど、そう言うことを全国に展開して行くのであれば、国が球団を増やすことを考えるのも意味があるのかなと思います。

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