2014年2月6日

VAIOの未来

ここ数日、SONYのパソコン事業の売却、新会社設立等のニュースが流れては消えています。「火のない所に煙は立たない」の諺通り、何も無ければこんな噂も生まれてこないだろうから、たぶん何かあるのだとは思うけれど、結局はあれだけブランドイメージがあるSONY VAIOですらも厳しい状況何だなと思うと、ちょっと寂しい気持ちも。パソコンが汎用製品になり、どんどんコストが下がり価格が下がり、結局はボリュームゾーンを押さえられないと利益が出ない構造になってしまったのが、VAIOあたりの製品群にはちょっと厳しいでしょうね。

アメリカに行くと、結構VAIOのユーザーって見るんですよね。東芝のDynabookと同じくらいに、日本人以外でもアメリカ人も結構使っています。SONYの家電っぽいスタイリッシュなデザインが受けているのかもしれませんね。イメージ的には、「WintelのMac(Apple)」と言うと言いすぎか。ただ、史上を独占しているMacと事なり、数々のライバルが存在しているWintelの世界では、そこに付加価値を見いだしてくれるユーザーがどれだけ居てくれるか疑問ですけど。

ノートブックパソコンが誕生してからは、それまでのデスクトップPCの市場を侵食して、いずれはノートブックPCがデスクトップPCを置き換えると言われ続けてきましたが、結果的には皮肉にもノートブックPCはタブレットやスマホに置き換えられつつあり、逆にコンピューティングパワーを使うデスクトップPCはそこそこ生き残っています。これって、ホストコンピューターの世界が、ミニコンやパソコンの登場で消えると言われても、今でもしぶとく存在しているのと似たような構図じゃ無いかと思います。

SONYの場合、一度消えかけたスマホのXperiaが復活してきて、世界的にもシェアを延ばしてきているわけで、これとVAIOが上手く連携すればまだまだ付加価値が生まれそうなんですけどね。今のところ、SONY単体のビジネスから他者との共同経営の方向を模索している様子ですけど、それっとSONYが携帯ビジネスをEricssonに一度売却したのと類似していますよね。携帯ビジネスは、その後提携を解消してSONYに戻ってきて成功しているように、VAIOも一度余所の水に揉まれて逞しくなって戻ってくるかも。日本のパソコンメーカー攻勢のためにも、頑張って欲しいところですけど。

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