2014年2月10日

都知事選

昨日の夜は、20:00を過ぎた途端に一斉に「舛添氏、当選確実」のテロップが流れ出して、あーあと言う感じ。ただ、開票結果が表示されていくと、思いの外舛添さんの得票が伸びずに(300万位は行くかと思った)、逆に細川、宇都宮両氏が100万票近くまで延ばしたのはちょっとビックリ。単純に両氏の得票を足しても1位の舛添氏には届かないけれど、最初から調整していずれかの候補者一人に一本化して戦えば、結構結果は分からなかったかも。ただ、その場合は舛添氏と田母神氏の一本化をもくろむかもしれないけれど。あるいは、小泉さんが候補者になれば、もしかしたらぶっちぎりのトップ当選だったんじゃ無いだろうか。演説の様子をテレビで見ていると、本当にどっちが候補者なのか迫力が違うし。結果確定後、いろいろと敗戦の弁を述べているけれど、結局は準備不足。どうせ、また箱根か熊本で隠居生活に戻るんだろうから、それなら気楽なものです。

都知事という存在が、他の首長とは一寸異なる立場・地位にあることは確かだと思うけれど、でもそこに国政の話を絡めてくる姿勢には、最後まで疑問が残りました。原発の話にしても、都内に原発が有るのならそれをどうすると言うことも理解出来るけれど、立地自治体でも無いわけですし。せめて、例えば都立大学(首都大学東京)に原発専門の学科を都の予算で作り廃炉を加速する、とか、都所有の離島とか山間僻地に最終処分場を設置するとか、そう言う実現可能な提案って聞いた記憶がありません。テーマが大きすぎるから、それだけ聞かされても現実的じゃないんですよね。それならそれで、一つでもいいし小さなものでも良いから具体的な提案を出して貰って、判断出来る基準を示して欲しい。それよりも、同じような大きな抽象的なテーマならば、より身近な経済とか介護とか保育とかの方が現実的ですし。そう言う意味で、都知事選という公の機会を別の目的に流用した姑息な手段、とも言えなくも無いかも。

いずれにしても、やることが一杯有る時に都知事が辞任してしまったから、まずは停滞している都政をもう一度動かして、キャッチアップする事が最重要。オリンピックとか災害対策とか中・長期的に重要な課題もあるけれど、まずは予算とか経済対策とか、直ぐに必要なことを片付けて欲しいですよね。東京都が日本の牽引車的存在であることも事実ですから。東京、そして大阪、福岡、等の拠点都市が元気になり、そこからさらに中核都市、地方都市と波及していくのが現実なんですから。経済格差とかいろいろ言うけれど、事実は事実として現時点でベストの対策を取ることが一番重要なんですからね。

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