2014年2月17日

本物のお金

多少の凸凹は有りながらも、順調に発展しているように見える中国経済。しかし、ここの所何度も影の銀行のデフォルトの話が伝えられてきます。暫く前のデフォルト騒ぎの時には、匿名の人物(組織?)からの供出で、なんとかデフォルトは回避出来たのですが、今回はその時よりも金額が大きく、どうなるんでしょう。で、個人的に凄く不思議に思っているのが、中国のお金。よく言われることですが、中国では偽札が普通に流通していて、銀行のATMからも払い出されるくらい。つまり、実際の資金供給の何パーセントは本来流通していないはずの資金が流通しているわけで、それってそれだけ実経済を歪めている事になるわけですよね。

穿った見方をすると、偽札を流通させてそれを市場で洗浄(マネーロンダリング)して、本来の現金を手元に得るとそれを海外に送金する、みたいなことが結構行われているのかもしれない。横領とかすると、どうしてもその痕跡が残るけれど、別にお金を刷って使う分には手品と同じで、何も無いところからお金がわき出てきて、それが暫くすると本物のお金に替わるわけですから。

ただ、今の中国経済がそういう「偽札」も含めた経済システムを暗黙のうちに認めているとなると、ますます混沌としてきそう。見かけ上の経済数値は幾らでも上がるけれど、実態の製造とか生産とかは伸びない事になるわけですからね。影の銀行の負債は何百兆円とも言われているけれど、そのうち偽札での割合ってどのくらいあるんだろうか。仮に数パーセントとしても、何兆円規模になるわけで、それが表に出た時の影響はかなりのものだと思うんですが。

一党独裁、共産主義のメリットで、多少の不具合は強制的に政府なり党が補正をかけて知らない顔も出来ますから、何か機器があれば「善意の匿名」が何度も現れるのかもしれないけれど、それだって限界はあるだろうし。実際問題、ごくごく一部の富裕層を覗けば、まだまだ経済拡大の恩恵に恵まれていない人が多いだろうから、不安定要素も大きい気がする。

あと何年かしたら、国家予算の半分が偽札だった、なんて言うことが冗談で無く起こりそうな気がする。

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