2014年2月12日

長男の憂鬱

最近の日中韓の関係と、米国やその他の国からの干渉の様子を見ていると、何となく「似てるな」と感じるのが、親にしかられる三人兄弟の関係。自分は男二人の兄弟で、私が長男だったのですが、小さい頃から何かあれば「お兄ちゃんなんだから」と親からも親戚からも言われて、随分窮屈な思いをしました。勿論、誉められることもあるわけですが、何か一寸悪戯をしたりトラブルがあると、まず言われるのが「長男なんだから」という一言。さらにフラストレーションが溜まるのが、それが自分がやったわけではなく弟がやったことでも、何故かとばっちりがこっちに回ってくること。

日本が日中韓三兄弟の長男だと思うと、何となく今の言われようが納得できたりします。これまでは聞き分けの良い、辛抱強い長男だったから我慢して、親(=米国)の言うことも「はいはい」と聞いてきたけれど、そろそろいい加減にしてくれと言いたい気分にもなりつつあります。人間の場合には、成長するとともに、まぁじぶんの立ち振る舞いにも責任が出てくるし、恥と言うことも意識し始めるわけですが、今の周りの次男・三男にはそう言うことは皆無な様子で、ひたすら親に告げ口をしているような状態。

下の兄弟が、まだ小学生とか言うならば、兄としてそれなりに責任というか我慢しなきゃいけないこともあるだろうけれど、次男はすでに長男よりも身長・体重(=経済規模)は大きくなり見下ろすような存在になって来たことに乗じてやりたい放題をし出したし、一番我が儘な三男は、ますますそれに拍車をかけているし、でも相変わらず親から言われるのは「長男なんだから、我慢しなさい、ちゃんとしなさい」という一言。

私も高校生くらいの頃に、とうとう我慢できなくて爆発したことがあったけれど、今の日本の雰囲気ってそう言う状況にかなり近づいている気がします。ただ、仮に長男が爆発して個人的には多少ガス抜き出来たとしても、今の次男はそれ以上に悪知恵を付けているので、これ幸いとますます長男を悪者にして自分だけいい子になろうという魂胆が見え見え。三男もそれに気づいているから、ひたすら長男を挑発して、爆発すれば漁夫の利を、それでも我慢するなら自分の主張が嘘でも正しいと世間に認められるから、どっちに転んでも損をしないと踏んでいます。だから、長男としても、怒りどころをしっかり見定めないと足下をすくわれることになるわけです。

先ずは、何故自分はこれだけ怒っているのか、その理由をちゃんと親をセットできるだけの証拠が必要ですよね。今の日本は出遅れているから大変なんだけど、でも地道に情報を集めて、それを相手に分かる形で発信することが重要。決して直ぐに結果は出ないだろうけど、結局何もやらずにしかられるだけなら、一暴れしてから怒られても変わりないわけですから。そんなことを、ふと感じるわけです。

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