2014年2月10日

大韓航空運航休止

政治的な対立やウォン安による渡航者減少の影響で、静岡空港に就航している大韓航空が、この夏ダイヤから仁川-静岡の運航を休止するという記事。大韓航空は他の地域の路線も運休をしているので、静岡だけの問題では無いと思うけれど、でも大韓航空・アシアナ航空と韓国の二大航空会社が就航している割には、開港当時から今ひとつ盛り上がりに欠けていたのも事実。

ちょっと古いデータですが、日本国内空港の利用客数のデータを見ると、静岡空港は国内線・国際線利用客数で83空港中38位。小牧空港(名古屋飛行場)よりも上というのはちょっと意外です。で、その中で特徴的なのが、国際線利用者数の多さ。成田、羽田、新千歳、関空等の拠点空港は当然として、8位広島空港、9位岡山空港、10位新潟空港と続いて第11位の多さ。まだまだ課題は多く残っているけれど、潜在的価値は大きいと言って良いんじゃ無いでしょうか。現在台北線の増強や、東南アジアからの集客を模索して居るみたいですが、まずはそう言う地道な努力を継続していかないと。

で、知事は静岡発着・仁川乗り継ぎを推奨しているみたいだけど、お昼頃の1便だけではそれは不便。出発に関して言えば、もう少し午前の早い時刻に静岡を出て、お昼前に仁川に到着する便が無いと、欧州便の接続は厳しいんじゃないだろうか。また逆に、夕方静岡に戻るフライトが無いと、帰国時は仁川で一泊しないと静岡に戻れないことになるので、それも不便。さらに理想を言えばお昼くらいのフライトがあると完璧。で、それって既にセントレアで可能になっているからわざわざ静岡にそう言う路線を設定するメリットって無いんですよね。

それと、浜松を中心とした西武地区の利用者が少ないことが毎回言われるけれど、正直静岡空港に行くのとセントレアに行くのと、それほど違わないとなれば、やはりセントレアを利用しますよね。成田に行くことも含めて、そっちの方が結果的に便利だし。色々要求項目はあるけれど、まずは東名・新東名のインターチェンジから、直線的に接続出来る専用道路を考えて欲しいですよね。今の接続道路は、空港周辺まで行くのも回り道だし、空港に着いてからも遠回りになったりするし、売り物の無料駐車場を使うにしても、そこまで行くのが不便。道路もそうだし、周辺の設備も含めて、さらに投資をして静岡県の交通拠点にするのか、諦めるのか、大きな判断が必要でしょうね。

韓国からのインバウンズを重視するのか、日本からのアウトバウンズを重視するのか、理想は両方の充実だけど、今の状況ではどちらもそれほど期待出来る状態では無い事を考えると、準国際空港を目指して就航地の多様化をこの機会に目指すのもいいかも。

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