2014年1月14日

島国ストラテジー

良質の経済関連番組を配信しているテレビ東京系ネットワークですが、昨晩たまたま「未来世紀ジパング」を初めて見ました。特に見たいと思ってみたわけでは無くて、たまたま他のチャンネルが特番ばかりで面白いものが無くて、丁度テレビ愛知にチャンネルを変更したらこの番組をやっていたから、という何でも無い理由なんですが。テレビ東京は、バックが日本経済新聞と言う事もあり、こういう経済とかビジネス絡みの番組の内容はなかなか高いと思うんですが、如何せんタイトルが違うだけで内容的には結構同じような印象の物が放送されていたりもするんですが。MCとアシスタントとセットが違うだけで、内容的にはほぼ同じというような(をぃ)。で、この番組もそんなに期待していなかったんですが、内容はスリランカのビジネスの話でした。

私なんかの世代だと、昔「セイロン」と呼ばれていて、文字通り「セイロン茶=紅茶」の産地という事くらいしか記憶に無いんですよね。しかも、最近まで内戦でドタバタしていたので、多分大変な内情なんだろうなと思ったんですが、とんでもない。画面に映る町並みは綺麗だし、日本の「カイゼン」を独自に取り入れていき行や、日本企業も多く進出している話にはちょっとビックリ。キリンが「午後紅茶」の茶葉確保のために進出しているのは、どこかで聞いた記憶があったけれど、それ以外の工業や商業系でもかなり有望なんですね。正直意外でした。

その中で気になった点が二つ。一つは、労働力の安さで縫製産業が盛んなのは分かるんですが、中国とかバングラデシュ等と事なり、その技術力から高級品中心に産業が発展しているということ。そう言えば、20年以上前にUSで買った某ブランドのジャケットもスリランカ製でした。当時は「えー、スリランカ」と思ったけれど、確かに結構しっかりしていて、今でも愛用しています。

もう一つが、スリランカ国内では2000万人位の人口何ですが、ここで日系企業が地盤を固めてインドのビジネスを狙っていると言うこと。地理的にも近いし、多分言葉にしても風習にしても近いだろうから、これはなかなかいいアイデアだなと思いました。インドに直接出て行くのは大変ですしね。で、その時に、そう言えば台湾と中国の関係もこれに近いのではとフト閃いたんですよね。今でこそ中国の産業力は大きくなったけれど、20年くらい前は台湾企業が中国に出て行って向こうのリソースを使って合弁会社とか作り産業を生み出していました。なんか、それと同じ構図が見えたような。

今後の発展が期待される大規模なマーケットの直ぐ近くに、ある程度開発されてインフラも期待出来るそれなりの規模の基地的地域が有る場所って、後はどこがあるんでしょうか。これから期待されるマーケットの一つアフリカの場合、そう言う関係の場所ってちょっと思いつかないけれど、ここの場合は地域が広すぎるからある程度地域を分けて、その中で同様のコアとなる場所を決めて、そこからハブ&スポークじゃ無いけれどビジネスを延ばしていくのが正しいやり方なんでしょうね。ただ、テレビを見ていたときには、スリランカとインドの関係が、そのまま台湾と中国にオーバーラップして非常に興味深かったです。たまには、こういう番組も見てみるもんですね。

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