2013年12月7日

人物ウォッチ

毎度お馴染み「金曜日の新幹線シリーズ」。久しぶりかも。さて、年末となりだんだんと忙しくなるこの時期。しかも、仕事の相手が多くいるUSはこれからクリスマスシーズンに入りますから、20日位からはどんどんクリスマス休暇に入ってしまい、それまでにこちらにどんどん仕事を投げてくる彼ら。毎年繰り返される修羅場と言っても良いかも。

そんな憂鬱な気分で乗車した朝の新幹線。社内ではやはり年末に近づくと言うことでほぼ満席な事を除けば特にトラブルなく新横浜に近づきます。鞄とコートを持って出口に向かうと、ここに不審者が一人。ドアを背にして、床にあぐらをかいて座っている20代後半くらいの男性。耳にイヤホンをして、スマホを一心不乱に弄っています。しかも、彼が座っている側のドアが開くのに、一向に場所を移動する気配が無い。それでも私に気がつき、一瞬こちらに視線が来るんですが、直ぐに再びスマホの画面に顔を戻して一生懸命操作している。新幹線はもう減速して、新横浜の駅は直ぐそこです。私の後にも下車する人が並び初めて、私も場所を詰める感じでそのあぐら男子のずっと近づくと、またこちらをちらっと見ると、くるっと体を反転させて、今度はこちらに背を向けドアの方に向かってスマホをいじり出します。「をぃをぃ、そっちのドアが開くんだぞ」と心の中で言うけれど、我関せずという雰囲気。まぁドアが開けば嫌でも毒だろうと思っていたら、なんと殆ど新幹線が停車する頃にごそごそと鞄を持ち上げて立ち上がり、ドアが開くと降りていきます。をぃをぃ、こいつなんてやつだ、と半分何か怒りを感じての往路となりました。

今時には復路でも個性的な乗客に遭遇するわけで、その予想は的中。新横浜駅から乗車すると、通路側の隣席にはすでに同世代くらいの男性が座っているんですが、これが若い連中が座るような腰の位置を座席の先端までズラして背中の途中で背もたれに寄りかかるような座り方。完全に塞がれてしまったので声を掛けて内側の自分の指定席に座ったんですが、今度は何故かイカの燻製の臭いが充満しています。隣の男性が食べた様子は無く、どうも前後の椅子の乗客が食べているらしいけれど、凄いにおいです。「まいったなぁ」と思っていたんですが、偉いぞ新幹線の換気機能。暫くしたら、匂いも消えてくれました。

で、隣のヤンキー座りの男性氏なんですが、ちょっと怖い系かなと思ったら、意外でした。車内販売のカートが近づいてくると、小学生みたいな感じで勢いよく手を上げてカートを止めます。先ずこの動作がお茶目。さらに一寸声のピッチが高いので、これもお茶目。さらに販売員のお姉さんが「ありがとうございました」と言うと、「いぇいぇどうもどうも」とこれまた凄く腰の低い言い方で、どうも最初の見た目とはかなり違う印象です。で、この後も予め買っていたポテトチップをボリボリ食べたり、なんか赤ペン片手に新聞を読んだり、と完全に「オヤジモード」なんだけど、身なりを観るとピンストライプの結構ちゃんとした雰囲気のスーツを着ている。不思議なおじさんだなぁと思っていたら、この方も浜松で降りていきました。たまに迷惑な人にも遭遇するけれど、新幹線の中の人物ウォッチは、なかなか興味深くて飽きません。

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