2013年12月4日

組込型から織込型へ

京都の西陣織の技術を使った、布に織り込まれたアンテナ。2.4Ghz帯と言う事だから、そんなに大きなものでは無いはずだけど、よく分からない(笑)。ただ、そのアンテナと送受信機との接続はどうするんだろうか。減衰とか考えると、例えば肩の部分にアンテナがあるとしたら、胸とか腰の部分に回路があったりしたら、その引き回しだけでまたややこしくなるだろうから、やっぱりアンテナの近くにまとめないとまずいだろうし。

ただ、そうなるとさらにその周辺回路なり本体の回路なりも近くにまとめないといけなくなり、結果的に薄くてフレキシブルな回路基板みたいな物を作って、それを布の中に織り込むことになったりして。そうなると「組込型」というよりは「織込型」とでも言うべき分野が生まれたりして。どうだろう、無理に一つの布の中に織り込まなくても、例えば肩や肘のパッチ部分が例えば今のスマホみたいな機能を持った織込型デバイスで、それを自分の衣類に貼り付けると、そのまま「ウェアラブルデバイス」になる、とか。

電源はどうしましょう。一番安直に思いつくのは太陽光電池だけど、常に太陽光があるとは限らないし、重ね着なんかしたら肝心な部分が隠れて駄目だろうし。例えばヒートテックの技術を利用して、体温で発電する素子なんて出来ないだろうか。あるいは心拍数の振動を利用した発電とか。まぁ無理に織込型電源を考えなくても、それは別に給電しても良いのかもしれませんね。例えば鞄とかにバッテリーが入っていて、そこから電磁誘導で織込型デバイスに給電するとか。アンテナの利得が上がれば、結構実用的かも。

アンテナの利得と言えば、この技術を使って衣類全体を高利得の無指向性アンテナに出来ないだろうか。そうすれば、スマホから直接基地局にアクセスする時よりも、省電力で安定して通信出来たりして。

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