2013年12月17日

宇宙資源

中国が無人探査機を月に送り込み、久しぶりに宇宙の話題に注目が集まった気がします。ISSIは健在で、日本人宇宙飛行士も話題になるけれど、一時期のアポロ宇宙船が地球-月間を何度も往復したような時代を知っている一人としては、やはり以前よりは宇宙への注目度が低くなってきている気がします。まぁ、中国の場合は月基地にミサイルを導入してデススター化する、なんて言うことを言っているみたいだけど、をぃをぃですよね。その場合は廃棄された人工衛星を運んで、隕石落とし攻撃をするとか(マテ)。

で、月面開発は資源確保、特に地球上では希少な「ヘリウム3」の確保が目的と言われていますが、それを仮に月面で確保できたとして、地球に輸送する手間とコストはどれくらい掛かるんだろうか。物理的に地球での埋蔵量(存在)が気象であれば、わざわざ月から輸送する意味はあると思うけれど、そこから得られる核融合のエネルギーを別の方法で確保できるなら、余り意味は無いような気もします。

同様の理由から、仮に月面で何かの資源が豊富に存在することが分かったしても、それを掘削して精錬して地球にまで持ってくる手間ってかなりのものでは無いだろうか。特に、宇宙空間から大気圏を通過して地球上に資源を戻すのって、今の技術ではほとんど無理なような気がする。よほどの希少価値があるか、地球上では存在しないような資源で無い限り、例えば月に幾ら鉄とか銅存在していても、それを持ち込む意味って無いですよね。可能なことは、月面で製品まで作る、あるいは宇宙空間に工場を作り、そこで製品化すると言う事の方が実現性は高い気がします。でも、そこで作って意味のある物というと宇宙船とか人工衛星くらいなわけで、そんなに需要があるとも思えないし。

小川一水氏のSF小説で「第六大陸」という作品があります。これなんかは、例えば日本のコマツあたりがやろうと思えば出来そうな内容なわけで、日本としても月面開発に少し注目しても良いかもしれない。小説の中では「結婚式場」を作ったわけですが、例えば月面への観光旅行ということであれば、結構需要はあるんじゃ無いだろうか。制空権越えの「疑似宇宙遊泳」にも何千万何百万と払う人が多くいるわけだから。

いずれにしても、地上での作業の何十倍、何百倍も厳しい環境になる月面での活動では、無人機械をどれだけ利用出来るかが重要なわけで、例えば福島での経験値を生かした耐放射脳性能に優れた無人機とか、自律式無人機とか、結構日本の得意技の分野だと思う。人間を送り込む「マンミッション」にも魅力を感じるけれど、無人探査というのも有りじゃ無いだろうか。既に月面の高精細撮影は成功しているので、今度は無人探査機を送り込んで地上からの撮影をして欲しいなあ > JAXA

しかし、中国のお金は無尽蔵な気がしますね。どこから出るんだろうか。あれだけ軍事にお金を費やし、宇宙開発に費やし、不十分とはいえ13億の人民を食わせなきゃいけないのに、GDPはやっと日本を超えた程度なわけです。日本と違って、地下資源もあるんだろうけど、何かよほどの物を削らないと、幾ら共産国家でもあそこまで無理は出来ないと思うのだけれど。私服だって、あちこちでやってるだろうし(をぃ)。不思議というか、何か矛盾を感じる国ですね。

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