2013年9月4日

Microsoft、Nokiaの携帯部門を買収

Microsoftが、Nokiaの携帯部門を約72億ドルで買収するという記事。2年前から携帯部門で戦略的提携を進めていたので、特に大きな驚きは無いけれど、それでも一次は世界最大の携帯電話メーカーだったNokiaがここまで、と思うと感慨深いものがありますね。まぁ、当事者の人達は色々大変だとは思うけれど、でも事携帯電話分野に限っても5年~10年のスパンで栄枯盛衰は起こっていますから。Nokia/Motorolaも一時は世界最大の携帯電話メーカーでしたし、逆に今世界を席巻しているSamsungだって1990年代にはトラブルや品質問題で散々だったわけですから。

国内メーカーでも、NECやPanasonicの撤退が大きく報道されましたが、方やSONYだって一時は自社独自開発を諦めて、Ericssonと提携していたわけですからね。そこから、再びSONY単一ブランドに戻り、国内で復活した努力は、一応同じエンジニアの端くれとしては尊敬に値する話だと思います。

大体、スマホの代名詞iPhoneだって、Appleがゼロからスタートして今のマーケットを作り、それでもiPhoneの衰退も時々話に出る世界。まぁ5年とか10年先の事を考えたら、今では考えられないメーカーとかが世界のスマホ(が、その時にまだ存在しているか分からないけれど)地図が一変していそう。現在世界マーケットを握っているSamsungにしても、日本ではそれほどでも無いし、逆に携帯に集中しすぎて、この韓国最大の財閥企業にもマイナス要因が言われたりするので、ビジネスは本当に難しい。

結局は「そのビジネスだけで一生食べていける」なんていう幸せなものは存在しないんですよね。産油国にしたって資源の枯渇はあるし、PCの世界だって王者Microsoftにしても今回の様に次のビジネスを考えないといけない。結局は、時代やニーズに応じて「変化出来る」組織が、その後何十年と生き残れるんですよね。それは自然界でも同じで、良くも悪くも変化に対応する、あるいは変化を先取りした生物が今も残っているわけだし、今後もこれから変わっていくものだけが生存競争に残ることが出来るんですよね。自然界の変化には多くの時間が必要かもしれないけれど、人間界の変化については、それこそ半年とか四半期とか、そう言う短い間に次の1年2年の事を考え、さらには5年10年の事を考えて変化を始めないといけない。今まさに弊社もそう言う時代に合って、色々大変なんですが、それもまた「やり甲斐」とか「成長する喜び」と思えば多少の苦労も報われるかな(笑)。

所で、MicrosoftはこのNokiaを通じてWindows Phoneを拡大するんだろうけど、どうだろうなぁ... 個人的には、Windows8のタイルインターフェースって好きじゃ無くて、そのI/Fを継承しているWindows Phoneも使いやすいとは思わないんですよね。

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