2013年9月8日

2020 東京オリンピック

前回の東京オリンピックは1964年の10月10日。それから56年後の2020年に再びオリンピックが東京に戻ってくることに。49年前には、私は4歳。父親に連れられて聖火ランナーを見に行ったことは、今でも覚えています。あの頃は、日本中がオリンピックで沸き立っていて、さらにオリンピックに合わせて新幹線が開通したり、国立競技場が完成してプレオリンピックと言っていたリハーサルの大会が前年から開催されたりと、本当に生き生きとした時代でした。

今回、7年後、2020年には再びあの感動が日本に戻ってくるわけですが、やはり今回の招致成功で一番大きいのは、7年後に向かって向上するだろう経済活動でしょうね。消費税アップとか中々上がらない給与と言う問題が有ったけれど、オリンピックという大きなしかし身近な確実なゴール設定がされたので、今日から相場も上がるだろうし、いろいろと前向きな活動が生まれてくると思います。その中には、中々進まない福島や東北の復興作業も入るわけで、やっとローギアから2速、3速にシフトアップ出来そうです。

今回ちょっと個人的に注目したのは、IOC委員の得票数。一回目の3カ国の得票では、東京がもう少しで過半数という42票を獲得し、2回目のイスタンブールとの投票では、60票-36票とほぼダブルスコア。東京の計画内容が良かったこともあるだろうけど、やはり前回の敗退から学んで地道なロビー活動をした結果でもあると思うんですよね。それって、実はこれまでの日本が余り得意では無かったことで、どちらかというとプレゼンをしっかりやって「見てくれれば分かる」みたいな、日本人同士なら通じる「あ・うんの呼吸」みたいなことを、世界でも勝手に想定していたわけです。それが、前回の敗退から学んで、兎に角ロビー活動を徹底して相手の理解を得るという、「世界標準」での勝負をして勝ったということが大きいんでしょうね。

タイミングとしても、2008年の北京、2012年のロンドン、2016年のリオデジャネイロ、と続いたから順番的にアジア・オセアニアの東京にとってはよかったでしょうね。また、明日投票されるIOC会長選挙でヨーロッパ出身候補を当選させるためにバランスを取ったとか、前回から100年振りの2024年に3回目のオリンピック開催を狙っているパリ・フランスが、同じヨーロッパ圏のマドリードやイスタンブール開催を避けた、と言う話も合ったみたいで、そういう部分を上手くロビー活動で繋げたということなんでしょうね。

2020年の義務と責任を請け負ったわけですが、さらに課題や宿題も生まれたわけです、手放しで喜べないけれど、でも今見えているマイナス要因全てをまとめてもプラスに出来るだけの大きな出来事ですよね、今回の決定は。このチャンスを日本のためには勿論、それ以外の世界のためにもプラスに出来るようにして欲しいですね。

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