2013年9月26日

2-in-1 OSって必要?

PCWatch、笠原一輝氏の記事から、IntelのBay Trail-Tによる2-in-1 OS環境について。一つのハードウェア上で、異なるOS環境を起動するとか、異なるOS環境のアプリを共存させるなんて言うことは、昔から良くやられてきているけれど、どうしても「エミュレーション」的な事が中心になって、余り実用的とは言いがたい部分がありました。よくあったのが、MacのH/W上でWindowsを動かすことで、MacがIAに移行してからは、かなり普通に使われるようになったのは、ちょっと時代を感じる出来事でした。

で、さらにH/Wは進化して、ある程度そう言う使い方を想定したものが出てきているわけですが、ただじゃぁOSをスイッチングして何が楽しいのか、嬉しいのか、というのが個人的に引っかかるところ。例えば、AndroidとWindowsが一つのH/W上で動くのは技術的に素晴らしいと思うけれど、それでどう言うメリットがあるのか。よく言われるのが、Androidで出来るだけバッテリー消費を抑えて、Windowsではそれでしか出来ない仕事をする、と言う話。どちらの利用がメインなのかにも寄るけれど、多分基本的にはWindows利用が中心になるだろうから、Androidでも間に合うということって、実はそれほど多くなくて切り替える手間とか考えると、結構どっこいどっこいじゃ無いだろうか。

仮に、Android環境がWindows上でアプリとかコマンドプロンプトみたいな感じで機能するのであれば、Windows環境を使いつつAndroid環境の機能やアプリ二も同時にアクセス出来るからメリットが有ると思うんですよね。その逆でも良いけれど、それぞれの環境で使いたいアプリが有る以上、ユーザーが一番欲しているのは一番適したアプリ達を同時に使いたいと言うことで、シーソーのように切替ながら交互に使うことじゃ無いはず。2-in-1 OSって、結局パフォーマンスとか使い勝手は良くなるのかもしれないけれど、一番根本のユーザーニーズに対しての回答にはなっていないと思う。

あるいは、AndroidとWindowsが共存するようになったら、Windowsがもう少し軽く扱いやすいOS環境にダイエットしてくれたら嬉しいけれど。記事の中では64bit版の提供も書かれているけれど、どんどん肥大化していくOSって、結局は使いづらくなるのも事実。MacOSがiPhoneとかiPadに入っていたら、あれだけ受け入れられただろうかといつも考えるんですよね。iOSという、あえて身の丈に合ったOSを準備したから、あのデバイスに使いやすいものになったし、デバイス自体もシステムとしての完成度がアップしたんじゃないかと。Windowsというものがビジネス世界を中心にマジョリティであることは認めるけれど、ちょっと視点を変えた方が良いんじゃ無いかという気もします。最も、その為にRTを出して転けたから、MSとしても次は二の足を踏むのだろうけど。

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