2013年7月19日

英語スキルと年収

転職サイトが調査した、英語力と年収の関係についての記事。確か、以前にも「ホンマでっか!?TV」でも言っていた(どんな根拠)けれど、英語力自体よりも、その能力を身につけるために経験した事、そこから得た知識とか、そう言う二次的な部分の理由も大きいと言っていた気がします。多分、この転職の範囲は日本国内での事だと思うので、「英語が出来る」という部分以上に、そういうスキルが評価されるんじゃ無いでしょうか。

日本でも、楽天とかのように、社内公用語を「英語」にする会社が登場していますが、いわゆる「多国籍企業」、今風に言えば「グローバルカンパニー」の場合、色々な国の人が仕事をする場合には、どうしても共通言語として「英語」にせざるを得ないですよねぇ。良くも悪くも、アメリカ中心に世界が動いている以上、一番力が強い言葉でも有るし、そういう風にグローバル化すればするほど、アメリカというマーケットが重要になるので、どうしても意識しないといけなくなるだろうし。会社には行って直ぐに現場実習に行かされ、その時のお客様のひとつがスイスの某巨大食品メーカー様でした。で、何度か社内会議に参加する機会が有ったんですが、会社としての母国語はフランス語かドイツ語、でも車内共通語は英語という決まり。だから、外国人の人達も結構苦労して英語で会話するのがちょっと奇妙でした。大学時代に履修科目として第三外国語まで有り、英語、フランス語、ドイツ語と一応聞いてきたので、何となくそれぞれの言葉の特徴みたいな物(例えば、フランス語なら鼻母音とか)は感覚的に持っていたので、フランス語風英語とかドイツ語風英語とか、とっても聞きづらくて、日本人の英語が一番聞きやすかったのは、もう懐かしい思い出かも。

これからの時代、中国の台頭に伴い中国語が英語に取って代わる時代が来るという話しも昔から聞くけれど、どうでしょう。まぁ、中国が武力で世界を制覇すればそうなるかもしれないけれど、そう簡単にはいかないような気もします。一つは、インドを初めとしてアメリカ以外でも公用語で使っている国・地域は多いし、それにビジネスパートナーとしてどれだけの信頼を勝ち取れるか、疑問が多いですからね。大体、日本が長く経済大国世界第二位の地位にいた時でも、ビジネスの世界で日本語がメジャーになることが無かったわけですから、中々今の「英語中心」のビジネス世界が変わるのは、かなり大きなエネルギーが必要に思います。

まぁ、今の時代、色々なスキルが要求されるうち、「英語力」っていうのは基本的なスキルの一つでしかないのは確かだと思います。その上で、その英語力のレベルに優劣はあっても、以下に自分の意見なりアイデアを相手に伝えて、相手の質問や反論に対して対応出来るか、そういう対話力というかネゴシエーションスキルの方が、実際のビジネスでは重要だと思いますね。なんて言うか、「物怖じしない態度」というか「編に卑屈にならない気持ち」というか。それって、日本人が一番不得手で、どうしても「まぁ、よしなに」と波風立てずに納めたいと思ってしまうけれど、そう言う考えは捨てないとこれからの世の中は生きていけない。図でネイティブレベルの人の年収が高いのは、そう言うディベート力も含めて身につけているからだと思います。単に、TOEICやTOEFLの点数だけで年収アップするというわけじゃ無いことは、理解しないとね。

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