2013年3月8日

扇風機の進歩

Daysonが発売した「羽無し扇風機」以来、昔から馴染みのある「円形羽」のタイプから、円柱型、羽無し型といろいろなタイプの扇風機が登場していますが、このパナソニックの「羽無し扇風機」は、とうとう左右旋回の可動部分が無くなっても風が左右に吹くという優れもの

自分の「エンジニアとしての原点」の1つに、「アイロン」という商品があって、昔テレビの番組で、この、もう完全に成熟した商品に松下(当時)が、年間何億円もの研究費を投入して新製品を開発しているという話を聞いて、「流石、大手はこんな事にもそれだけお金を投入出来ていいな」と思ったんですね。ところが、それから暫くして松下から登場したのが、「コードレスアイロン」。正直、頭を殴られた感じがして、自分のエンジニアとしての素質に自ら引導を渡したくらい。何か自分で自ら「成熟商品」なんて限界を作ったことが恥ずかしくなりました。

扇風機にしたって、回転式の扇風機なら、海外で製造してコストダウンもどんどん出来るけれど、例えば1/fのような自然に感じる風を送り出せるものとか、安全面から回転する羽の無い構造なんて言う、まだまだ開発する余地はあるわけですよね。Daysonの羽無し扇風機にしても、ちょっとあの形状がなと思ったけれど、このパナソニックの扇風機はそこから一歩進んだ印象を受けます。

ただ、この手の扇風機の場合、部屋の空気を対流させるとか、柔らかい風を周りに提供するなら良いんだけど、例えば風呂上がりにがーーーーっと風に当たりたいなんて言う時には不向き。そう言う、化膳の切替も出来て、かつこんなスマートな扇風機って早く登場してくれないだろうか。あるいは、壁とか天井に付けて使えるタイプとか。Daysonもそうだけど、この扇風機も底の部分に吸気口があると思うんですが、ユカ埃とか吸い込まないのだろうか。壁掛けタイプだと、そう言う心配も無くなるから、メンテナンスの手間とかも含めて有利だと思うんですよね。いずれにしても、まだまだ扇風機にも改善の余地有りと言うことですね。エンジニアの端くれとして、商品に限界は無いと言うことを、改めて肝に銘じないと。

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