2013年3月23日

二刀流? 二足の草鞋? 二股?

日本ハムに入団した期待のルーキー、大谷選手が、待望の「二刀流デビュー」したとのことなんだけど、ちょっと変な言い方じゃ無いかと天の邪鬼な自分は感じてしまうわけです。彼の場合、投手とバッターという、プロ野球ならやらないような2つのポジション・役割をするから「二刀流」と言われたわけだけど、仮に投手で二刀流と言えば、右投げ・左投げどちらも出来るスイッチピッチャーとか、オーバーハンドとサイドスロー見たいな、投球フォームの使い分けみたいな印象ではないのか? あるいは、バッターだったら右打ち、左打ちのスイッチヒッターとか。役割としての、投手とバッター両方で大成すると言う事なら、二足の草鞋を履くと言う方が何となくしっくりくるような。最も、「二足の草鞋」には否定的な意味もあるし、語感も今ひとつなのもあるけれど。ましてや「二股」なんて言っちゃったら(以下自粛)。

でも、彼のやりたい事って何なんでしょうね。本当ピッチャーもバッターもやりたければ、DH制の無いセリーグの方がチャンスはあると思うんだけど。まぁ、セリーグだとそういう機会はあっても、実際はピッチャーなりバッターなりに固定される可能性も高いとは思うけれど。一番怖いのは、そうやってどっち付かずになることですしね。でも、高校野球とか大学野球ならまだしも、流石にプロ野球のレベルになると早々どちらもと言うわけには行かないと思うんですよね。そんな中で、まだ若いとは言え二兎追うのはどうなんだろう。例えば、自分が高校までやって来た陸上競技では、いろいろな種目があるので、結構複数の種目に参加していました。100m/200mと似たような種目の場合もあるし、例えば競技のトレーニングも兼ねて、走り幅跳びと110mハードルなんてことをやったり。あるいは、最近話題の武井壮のような10種競技なんて言う、実際にやったら気が狂いそうになる競技もあるわけですが。

人手・メンバー不足の場合を除けば、フットボールなんて分業制スポーツの最たるものだから、中々掛け持ちとか二刀流の選手って見ません。人の役割には、プロフェッショナルとジェネラリストの大きく分けて二種類あって、特にレベルの高い選手はプロフェッショナルの極みを目指すものだと思います。そう言う意味で、大谷選手が仮に二刀流で成功して、ピッチャーとして80、バッターとしても80という平均以上の「トップ選手」としての成績を残したとしても、やはりプロ選手としてならば、ピッチャーとしてあるいはバッターとして100と言う成績を残して「トップになる」事の方が意味があるんじゃ無いでしょうねぇ。

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