2013年3月12日

銭形のとっつぁん逝く

声優の納谷悟朗氏が83歳で亡くなったというニュース。時間の流れは止められないから仕方ないけれど、やっぱり昔からアニメや映画の吹き替えで慣れ親しんできた人の声が消えるのは寂しいですよね。特に、ルパン三世の銭形警部なんていう、言ってみたらもう一方の主役の声=本人なわけだから。

ご本人は「あくまで俳優」ということで「声優」と呼ばれることは良しとしなかったようですけど、声だけの演技も「俳優」のスキルの1つだからなぁ。日本のアニメは、日本は勿論海外でも大人気だけれど、その多くはストーリー性や世界観にキャラクターの魅力という「見える」部分の力が大きいでしょう。でも、もし日本語が分かる海外の人が日本のアニメを見たならば、登場人物の演技をしている「声優さん」の力が、さらに大きいことを分かってくれるだろうなぁ。ルパン三世の山田康雄氏にしても、亡くなった後、物真似で活躍していてた栗田貫一氏がバトンを受けたけれど、やっぱり当初は違和感感じたものなあ。Wikiで見ると、最近では山寺宏一氏が銭形警部の吹き替えやってたんですね。今もオリジナルで残っているのは、次元の小林清志氏だけかぁ...

映画なんかの俳優さんにしても、亡くなった後も昔の作品が残るので、そう言う意味では恵まれた職業の1つだとは思うけれど、どうしても全盛期とそうで無い時期が比較されたり、若い頃と歳を取ってからの映像が残ったり、やはり「時の流れ」を感じさせるじゃ亡いですか。でもアニメの声優さんの場合、キャラクターは変わらないし(アニメーターの画風が変わったり、ディテールが変わることはあるけれど)、作品としては残るし、そう言う意味では俳優さんよりもさらに恵まれているのかも。いろいろなキャラクターとしても残るわけですからね。銭形警部であったり、沖田艦長であったり。自分が生きている間も、その後も、彼らにはずっと残っていって楽しみを伝えて欲しいと思いますね。

合掌。

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