2013年2月7日

X1 Carbonの薄型化の影響

X1 Carbonや、同じようなUltrabook系ノートブックの場合、「薄さ」が最大の特徴の一つでもあるわけです。ただ、個人的には「薄い割に思い」Ultrabookって本末転倒だと思うし、そう言う意味であまり「薄型化」には興味なくて、それが何度も心引かれたけれど、MacBook Airに手を出さなかった理由でもあるわけですが。でも、実際にここ数週間ThinkPad X1 Carbonを使いだし、何度も仕事で鞄に入れて持ち歩くようになると、この薄さのメリットを感じるようになりました。それは、「書類とかその他物が入っている鞄の中にも、スルッと挿入することが出来る」こと。キーボード手前側の薄くなっている部分を下にして入れてやると、スッと鞄の中に収まってくれるのは、小さな事だけど凄く便利。これまでのX201sや、其れ以前のモバイルPCの場合は、どうしても厚みがあったのでグリグリ押し込まないといけないことが少なからず有ったんですが、X1 Carbonはそう言うことは未だ無し。言ってみれば、刃先を研いで切れ味良い庖丁でスパッと切る感じ。似た印象は、もう随分前のモデルになりますが、ThinkPad X20/21シリーズを使っていた時にもありましたね。あのモデルも、確か記憶している限りでは最初の「鋭角系デザイン」だったはず。サイズはかなり違うけれど、何となく近い印象を感じます。

ただ、その薄型化ゆえの影響も色々あるわけで、1番大きな事は先にも書いたように標準I/Fが限定されてしまうため、内蔵のGb Ethernetは無いし(USBドングル)、外部ビデオもMini Display Portですから、実質的に外付けの変換コネクターが必要になります。もう一つ面倒なのが、「LCDカバーを開く」時。昔のThinkPadだと、オープン用のラッチがあって、片手で開くことが出来ましたが、ここ最近のモデルからヒンジだけで閉まるようになっているので、片手で開くのは無理。片手で本体下部を押さえて、もう一つの手でLCDカバーを開かないといけない。で、薄型故に、前の部分ってぴったり閉じているから、どちらも最初の手がかりが無いんですよね。仕方が無いので、右手の指で、本体とカバーの間のスリットに指を押し込むようにして少し隙間を作り、そこに左手で本体を固定して、さらに突っ込んだ右手の指でLCDカバーを掴んで開くという、ちょっと面倒な手順が必要になります。まるで、ホタテ貝を無理矢理こじ開けるような感じ(笑)。貝ならなら火にかければ自然に口が開くけれど、X1 Carbonをまさか火あぶりにするわけに行かないし。

さらに「薄型化の影響」の一つに、右側面のポート類があります。この右側には、LCDヒンジに近い方から、1) USB 3.0 Port、2) Mini Display Port、3) Audio IN/OUT Port、と三つのポートが並んでいるんだけど、その間隔が狭い! 特に困るのが、Mini Display Portのコネクターを接続すると、その向こう側のUSB 3.0 Portへのアクセスが格段に悪くなるし、場合よっては、ちょっと幅広のUSBコネクター(カバー)を使っていると、干渉して挿入出来ないような状態に。また、手前のAudio Portにコネクター(iPad/iPhoneの統合タイプのジャック)を挿入してさらにMini Display Portも挿入していると、コネクターの抜き差しが大変。薄型化故に内部スペースが限られて、従ってこういう形で集約するしか無いんだろうけど、結構使い始めると不便です。出来るなら、幾つかのポートは背面に逃がせば良いのにと思うのだけれど、X1 Carbonは180度LCDが開く(倒れる)ので、背面はクリーンにしておかないといけません。そのその為に、無理矢理右側に集約した、という感じ。本体手前側半分はバッテリーが入っていますから、どうしたってこうなりますよね。せめて、今右側にある4-in-1メモリースロットを左側に移動して、残りのポートの間隔をもう少し開けて欲しかった。まぁ、左側には左側で、内部ファンの排気口が占領してるから、それも厳しいとは思うけれど。使い始めてから、結構薄型化の影響を良い意味でも、悪い意味でも感じています。

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