2013年2月7日

見えないサービス

産経新聞に掲載されていたWIREDからの転載記事。Amazonが小売業から、物流の仲介業者に変化しつつあるという話。WIREDの記事なのが、US Amazonを見ての話何だろうけど、日本のAmazonにしても同様の兆候は感じられますよね。

私も時々Amazonで買い物をするけれど、以前だとAmazon本体が扱う商品以外の配送は、結構日数が掛かった物ですが、最近ではAmazon以外の出店者の物でも、通常のAmazon取扱商品と同じような扱いで配達されて、便利だなと思ったことが度々。その頃は、多分何か出店者との契約で、予め出店者の商品がAmazonの倉庫に納品されていて、それをAmazonが自分の所の商品と同様に管理しているのかなと思ったんですが、この記事を読むともっと積極的にそう言う方向性に進もうとしていると言うことですよね。

で、さらに記事を読んでいて思ったんですが、これって言ってみれば日本の「総合商社」の近代版とでも言うべきシステムですよね。もう最近では「総合商社」なんて言う言葉も、死語に近いのかもしれないけれど。高度成長期には、日本の三菱商事、三井物産、伊東ちゅしょうじ、住友商事等が大きく活躍したけれど、それを今のAmazonがやろうとしている雰囲気ですね。一寸異なるなと思うのは、商社は自らいろいろな商品を開拓しに全国世界を飛び回るわけだけど、Amazonの場合は(そういう部分も多少はあるかもしれないけれど)、あくまで「入れ物」を準備して集まってくるのを松という「美味しい度」が高いことでしょうか。

よく、人が最低限必要な物として「衣食住」ということを言うけれど、Amazonの場合は、その「衣食住」を実現するためのインフラ部分を押さえている強みがありますよね。例えば「衣」だけならUNIQLO、「食」ならコンビニとかファミレス、「住」なら部屋もそうだけど生活雑貨みたいな物も含めて考えると、そう言う必要な物を「作る部分」ではなく「提供する部分」を押さえているところが凄い強み。以前だと、クロネコとか宅配業者がその位置にいたわけだけど、今ではAmazonの組織の一部みたいな感じになってしまった感があります。以下に上手く、"Core Compitence"を生み出して支配しているか、ですよねぇ。ある意味、「見えないサービス」みたいな存在なんだろうか。

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