2013年1月11日

4K2K

CES2013では、パナソニックとソニーが4K2Kテレビをお披露目し、専攻する韓国のSamsungやLGEとの差を詰めた、あるいは逆転したという評価も出ているようですね。それはそれで、低迷する日本の家電メーカーに取っては明るい話題だけど、でも4K2Kのテレビが起爆剤になるかというと、それは厳しいと思います。まぁ、大転けした3Dテレビよりはいいだろうけど、でもメインストリームになるにしてもかなり時間が掛かりそう。

その最大の理由が、4K2Kの高画質・高精細画面を生かすソフトが無いこと。世の中的には、やっとFull High-Vision(2K1K)のソフトが出始めたところで、さらにその4倍もの解像度のソフトが直ぐに出てくるとは、とても思えない。だいたい「テレビ」といいつつも、まだどこの放送局にしても4K2Kの番組なんて放送してませんよね。勿論、既存のハイビジョン放送を4K2Kにアップコンバートする機能は内蔵するのだろうけど、それだけでは十分と言えないでしょうし。

で、個人的に思うんですけど、この4K2Kの解像度って、デジカメから見るとまだまだ低い解像度なんですよね。画素数で言うと、大体800万画素強な訳で、それだけ見ればスマホの内蔵カメラよりも少ない画素数なわけです。でも、個人レベルで利用可能で4K2Kの解像度をフルに活用出来るソフトデバイスが、多分デジカメしか今は無いのも事実。となると、デジカメと4K2Kを組み合わせた商品開発っていうのはどうだろうか。1つは、4K2Kでの動画撮影機能をデジカメに入れるという物。もう一つは、デジカメで撮影した写真をDot-by-Dotで表示する、あるいはトリミングするような機能をサポートしてみるとか。

勿論本命は、例えば医療用の表示デバイスだったり、編集システムだったり、あるいは電子広告用の端末だったり、高解像度大画面が生かせてかつそれなりにコストがかけられる市場向け何だろうけど。個人的にこういう機能があれば欲しいなと思うのは、4K2Kの大画面を4分割とか出来る機能。入力ポートが四つあって、それぞれのハイビジョン映像が画面上にマルチで表示されるとか、チューナーも4台内蔵していて、同時に表示出来るとか。

「テレビ」だから大画面化に進むのかもしれないけれど、個人ユーザーから見るとiPadがiPad miniになったり、スマホでテレビを見たりと、実は画面サイズは一昔から見てもかなり小型化の傾向になっているんですよね。時々電車の中で、スマホを傾けて録画した動画とか見ている人が居るけれど、実は個人レベルではあれで満足出来る・している時代になってきていて、そう言う人に大画面を訴求しても、余りインパクトは無いように思います。自分にしても、たまには全画面を使って、高品質の映画とかライブ映像を楽しむこともあるだろうけど、日常的には自分の手持ちの端末やパソコン画面を分割して一括表示させて使うことが(可能ならば)一番多い気がする。そう言う「脱テレビ」の方向性を打ち出さないと、4K2Kも3Dの二の舞になりそうな気がします。

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