2012年12月9日

見えない部分の見える化

笹子トンネルの事故は、十分に点検・補修作業が行われおらず人災という側面が見えてきましたが、どうしても物理的に見えない部分・隠れている部分の点検・検査は滞りがちになります。パソコン何かでも、例えばキーボードの表面とか画面の表面なんかの汚れを拭き取ることは結構皆さん実行すると思うけれど、そのキーボードの下(キーキャップの下)とかまでブロアーで綺麗にしている人って、案外少なかったりします。また、パソコンの内部も空冷のために吸気するので、結構埃が溜まっていたりするんですが、これもなかなか分解掃除する人は少ないんじゃ内でしょうか。特に、比較的内部アクセスすることが多いデスクトップならまだしも、メモリー増設以外の目的で内部を開くことが無いようなノートブック系だと、一度も明けたことが無い人がほとんどじゃないだろうか。そんなノートブックって、結構内部のファンに埃が溜まっていたり、汚れていることがあります。

例えば、そこに埃が溜まっている、結線が緩んでいる、断線していると言うことが見えれば、よほどのことが無い限りそこを直そう・改善しようとするけれど、見えない以上は何かトラブルが発生しないことには認識出来ません。以前マンションに住んでいるときには、毎年一回必ず排水口の圧力洗浄の日があって、その日は会社を休んで対応しないといけなくて「面倒だな」と思ったもんですが、今になって考えると自宅の排水口とか本当はちゃんと清掃しておかないと、ある日突然逆流したりというトラブルが発生するんだろうな。

例えば、プラスチック素材なら全て透明なもので作るとか、「見える化」する事で事前にトラブルの原因を発見することが出来るかもしれません。ただし、本来隠しておきたいものだから天井の裏とか二設置するわけで、何でもかんでもスケルトン化すれば良いというわけでも無いでしょうし。あと、今回の様なトンネルの排気・給気用部分は、普段は人間元旦にアクセス出来ないような場所らしいので、検査用ロボットを常駐させるとか、日本なら出来るような解決策もありそう。

今回の事故を受けて、日本中のトンネルで検査作業が実行されて、同様の問題箇所が見つかったりしています。作業されている人達は大変かもしれないけれど、もしかするとそれにより将来の事故がかなり防げたと言って良いでしょう。十とい犠牲者の方に報いるためにも、回収作業と今後の対策を今回の事故を教訓にして生かして欲しいですよね。

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