2012年12月31日

疑日本食

暫く前に、カリフォルニアの寿司店で出されている寿司ネタのDNAを調べたら多くが偽物だったという話がありましたが、今度は「寿司を食べると脳が破壊される」という話が出ているらしい。理由は、食物連鎖により、より大型のマグロやカジキといった連鎖の頂点にいる魚類に、どんどん捕食により水銀が蓄積されて、それを食べる人間に影響しているという話し。反論としては、魚類に含まれる脂肪酸による健康改善の影響の方が大きいという話をしているらしいけれど、実際はどうなんでしょうね。

海外に行くと、凄く日本食のレストランや寿司バーが増えていて、昔はアメリカ何かでも大都会に行かないと無かった物が、最近では結構田舎に行っても何件も見るようになりました。さらにアジアでは、どんどん拡大していますよね。でも、その多くは「疑日本食レストラン」というようなお店が多くて、多くの場合は日本人以外の経営者やシェフによるもの。昔アメリカのレストランガイドを見ていて、「本当に美味しい日本食レストランの見分け方」みたい記事が載っていました。で、「こんな日本食レストランは偽物」みたいなコーナーに、「ワンタンフォントを使ったメニューがある店は、避けた方が良い」という話が。

ワンタンフォントって何? と思うでしょうけど、これが海外に行くと実によく見かけます。こんな感じに、くさび形のパーツを組み合わせたようなデザインで、向こうのレストランで出される割り箸の箸袋に印刷されているのは、ほとんどこの文字。最近では、アメリカのスーパーでもお総菜コーナーでパックに入ったお寿司を販売していますが、その時についてくる割り箸の100%が、これ。私の経験では、ハワイのアラモアナに入っている、白木屋でお弁当を買ったときに付いてきた箸袋が唯一の例外です。で、和食のレストランだけで無く、中華レストランとか韓国系レストランでも、ほぼこのフォントでメニューなんか書かれています。メニュー構成なんかに、どうみても和食や洋食とは言えないアイテムが有る場合も要注意ですが、こういうフォントを見たらそれが確信に変わります(笑)。

閑話休題。確かに海洋汚染の影響が食物連鎖を通じて人間に戻ってくることはあると思うし、楽観できない話だとは思う反面、問題なのはその程度がどのくらいなのか、と言う事をはっきりして欲しいですよね。記事の中にも、妊婦はマグロ等食べない方が良いとか書かれていますが、食べ慣れない欧米人の限界値と食べ慣れている日本人の限界値ではまた違うだろうし。それに、今の流通システムを考えると、かなりスクリーニングもされているだろうし。特にマグロなんかは、最近では畜養も盛んだから、そうなれば逆に安心出来ると言う話にもなるかもしれません。

で、よくよく考えないといけないは、その魚介類本来に水銀とか毒があるわけじゃ無くて、そう言う環境を作っている日本験が悪いわけですよね。海の中に、何でもかんでも汚染物を流しているから、そこから回り回って人間に戻ってくる。特に、中国当たりの海洋汚染なんて、海流の向きからいっても日本を直撃するわけで、レストランだけで無く環境破壊と言う面でも、こまったちゃんだなと思います。今年も、いろいろごたごたしたけれど、来年はどうなるんでしょうね。ますますヒートアップするしか無いのか。でも、それって国内でくすぶっている不満に火を付けるだけだと思うのだけれど。CMでは、大人になったじゃイアンは、多少は分別を持つようになったみたいだけど、隣のジャイアンはどうなんだろうか。ほんと、どこでもドアで日本だけもっと別の場所に移動したいですね。

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