2012年10月8日

旅行業界のチャイナリスク

中韓の反日騒動の影響を一番受けている業種の一つが観光業でしょうね。安近短ということもあり、韓国は勿論最近では中国もドル箱路線になっていましたから。地方空港の中では、海外利用者が確かトップクラスだった静岡空港も、その海外路線は中国(上海・武漢)とソウル便が主で、最近では台北線も開設されたところ。上海線はデイリーに増便しようかという話も直前まであったくらいだったのが、逆に今では減便に運休の話まで

一方で、エアアジアは日本への乗り入れ拠点をさらに増加させ、国内線のエアアジアジャパンの路線網もそれに合わせて拡充する方針と言う話も。中韓と比べて、距離的にも長く、またインバウンドの潜在需要が中韓ほど多いとは思えない地域だけれど、これからの伸びはもしかしたら韓国は上回るくらいの潜在能力があるかも。旅行業界に置いても、チャイナリスクを軽減する対策が必要なんでしょうね。逆に韓国に置いては、産業構造もそうだけど、これだけ地方空港から仁川に集客するシステム構築をした後では、なかなか撤退と言う事は出来ないんじゃ無いかと思うんですよね。機材の縮小や減便はあるだろうし、幾つか撤退する地方拠点も出るだろうけど、国策も絡む中国とはやっぱり異なるだろうと。

海外旅行に関して言えば、どうしても入ってくる情報として良い情報が中心で、文化や環境も含めて「悪い情報」「怖い情報」なんていうのは、余り前面に出てこないもの。本当はそう言う危険情報が一番重要ですけど、それが大きくなると旅行しようという人が減ってしまいますからね。それに、単に危険だからと言う話を鵜呑みにして折角の旅行チャンスを逃してしまうと、もしかすると貴重な体験をするチャンスだったのにそれを逃してしまうのも残念。そう言うリスク計算をちゃんとした上で安全策を講じて自分の世界を広げることも重要だと思うんですが、でもそうは言っても今の中国はちょっと大変かな。完全なパック旅行みたいな形で行けば、それなりに安全かもしれないけれど。ただ、個人的にはそこまでしていきたいと思う場所ではないのが本当のところですね。いずれにしても、秋の旅行シーズンは、ちょっと寂しいシーズンになるのかもしれません。

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