2012年10月6日

レアアース

2年前の時には、ある意味日本をパニックに近い状態にまで追い込んだ「レアアース」という中国の切り札。でも、結構日本人って逆境をバネにして新しい技術を生み出してきたんですよね。記事に寄れば、2011年には中国からの対日レアアース輸出は34%も減少。現在はさらに減少しているとのことで、多分2010年と比較して半分くらいになっているんだろうか。中国からの輸入依存度が高かったというのは、彼らにとっても日本への依存度が高いわけで、経済制裁を止めて輸出振興をして欲しいというのは、最近の中国経済の減衰もあって切実でしょうねぇ。

製造産業に関しては、工夫すれば代替技術も見つかるだろうし、場合によっては製造地を中国から近隣諸国に移しても言い。勿論、その為の準備期間は必要なので数年単位での移行期間が必要になるでしょうけど、でも2010年に懲りたところはそろそろ移り出すんじゃ無いだろうか。今回の反日暴動では大きな被害が出たけれど、そのリスク保険もこれからは受けられない状態になりつつ有り、かなり「カントリーリスク(チャイナリスク)」をどの企業も実感したでしょうね。ただ、製造業は映ることは出来ても、ビジネスとして中国に進出している場合、多少のリスクはあってもその場所で成功しないと意味が無いわけで、特に流通業は大変そう。嵐の中で、いかに安全に操船するか、みたいな感じなんでしょうね。

車とか高級品は難しいかもしれないけれど、例えば食料品とか生活雑貨みたいな、日々使うもの・接する物だと、毎日使ってその品質に満足してしまうと、逆に離れられないと言う事もあるので、流通業はリスクは伴う物の逆にビジネスチャンスに繋がるかも。それに、なんと言っても世界最大の消費地になりつつあるわけですしね。以前あった粉ミルクにしても、化粧品にしても、あるいは薬とか、こういう状態でも日本に来て買いだめて帰る人もまだまだ多いわけですから。中国にとって、レアアースが日本に対しての切り札になったように、そう言う日本製品の良さが中国に対しての日本の切り札にしていく、なっていくことが、逆にチャイナリスクを低減していく方法何ですよね。

結局ビジネスの世界では、ローリスク・ローリターンで行くか、ハイリスク・ハイリターンで行くのか、それを選択するのは結局は本人の考え一つ。中国の場合は、ハイリスク・ローリターンの可能性が高いけれど、でもハイリターンになったときのリターンが大きいのも魅力。その為に、どれだけ・どこまでハイリスクをリスクテイク出来るか、ビジネスパーソンとしての資質も必要だろうし、運も必要だろうけど、「チャレンジ」という意味では今一番やりがいはあるのかも。私にはもう無理だろうけど(笑)

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