2012年10月28日

第三極

石原都知事の国政復帰に伴い、既存・新興・準備中の政党・政治グループを集めて「第三極」を結集するという話がメディアにも登場しています。でも、一番可能性がありそうな、石原新党(たちあがれ日本)、橋本新党、みんなの党の3グループにしても、憲法、軍事、経済(原発)と結構開きがあるのに、それで合意できるんだろうか。仮に、そう言う不一致部分に目をつむって、会派なり連合なりしたとして、それって今の民主党と同じかさらに悪いグループ化でしかないんじゃないの。そう言う意味で、何か新しい力が停滞して閉塞感の塊である今の政治を刷新して欲しいという強い気持ちはあるんだけれど、でもそれはこういう集団の集合じゃ無いよなと言う気持ちが強いですね。

国会が「多数決」という方法で議題を決定しているから、数を集めなきゃいけないのは道理なんですけど、考えが違うから別の政党・グループを構成しているわけで、ある意味矛盾を感じます。自民党なんかの場合「派閥」と言うことになるんだろうけど、彼らの場合は総務会という調整組織があって、これで派閥間の利害調整をするわけで、これはこれで一つのアイデアだと思うんですよね。で、民主党はそう言う仕組みはもたずに「友愛」精神でやっちゃっちものだから、政権交代という大目標があるうちは良かったけれど、それが無くなってしまうと空中分解。

もっとも、どんな場合でも全員が100%一致することは無いわけで、どうしたって多少の凸凹は生まれるし、それがあるから変に独裁とか独占のような危険防止にもなっているわけです。で、そう言う状態でも一つに魔止まれる要素は何かと言えば、一つは多少意見の違いはあっても全員が納得出来る大目標の存在。あるいは、カリスマ的党首の存在でしょうか。橋下氏が、今そう言う存在になりつつあるけれど、でも正直危うい気が強いんですよね、世間的な印象よりは。やはり、その人の個人的魅力も必要だけど、誰もが納得できる実績も必要でしょう。そう言う存在が居ないのが、今の日本の問題なのかも。それはそれで、政治家の問題と言うよりも、個人個人が何か前向きに出来る状況に無い今の日本の空気とか、個人の考えと言うことに行き着く問題なのかもしれませんね。そう言う土壌だから、さらに上に立つ人材が出てこないという。

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