2012年9月24日

ハイリスク、ハイリターン

昨晩夜のCX系情報番組「Mr.サンデー」を何気に見ていたら、先日の中国上海デモの特集をやってたんですが、デモ参加者が撮影したと言って参加者目線の映像が流されていました。その映像を見る限りでは、別に反日とか言うよりも、単に「騒ぎたい」というフーリガン的雰囲気で、中には子供の映像とかも映っていてちょっとビックリ。テレビのニュース等では、騒乱騒ぎの様子しか流れなかったんですが、ネットの情報とかを見ていると中国国内でもこのデモ騒ぎには辟易としている様子も伝わってきていて、あの国の複雑さを垣間見た気がします。しかし、中国政府として簡単に矛を収める状態でも無いらしく、北京では日本の出版物差し止めとか、天津では通関業務の遅延とか、例によって粘着的嫌がらせも。いかにも、あの国らしいというか進歩の無い国というか...

ただ、結局はそう言うリスクのある国でハイリターンを狙うか、ハイリスクとして回避して別の国に出て行くかの、そう言うことなんですよね。例えば、世界にはもっと治安の悪い国・地域もあるわけで、そう言う場所にも日本の企業は進出してビジネスをしているわけですから。ただ、今回の場合はこれまで以上に暴動の規模が拡大したので、その分被害も大きくなったのが問題。日本企業は大きな被害を受け、日本国民は相変わらずの中国の蛮行に衝撃を受け、さらに日中以外の世界も改めてチャイナリスクを再認識して、中国政府にしても国内不安を露呈して国の不安定さを世界にさらしてしまい、結局誰も得をしない。唯一得をしたのは、デモに参加して鬱憤を晴らした人達だけでしょうか。

元々、今年は中国、韓国の首脳交代が分かっていたわけで、それに乗じていろいろ難問も出てくるだろうと言うことは以前から言われていた話。そう言う意味では、こういうことが発生しても驚きはしないけれど、いざ発生してしまうとそれを後押しするエネルギーが思いの外大きくてビックリしているというのが本当のところじゃ無いでしょうか。いずれにしても、こんな状態が続けば、日本への影響と同じくらい彼らの経済活動にも影響が出るわけで、だんだんと上げた拳もどこかに下げないといけないわけだけど、その音しどころはこれだけの規模になると難しいですよね。で、仮に今回の騒動が一応沈静化したとしても、韓国ならまた四年後の大統領選挙の時には同じような事が起こるだろうし、中国にしても来年の何とか記念日とか何かを切っ掛けに、また同様の暴動騒ぎがでるだろうし。結局日本人としては、いつまで経っても同じ事の繰り返しにウンザリするしか無いのでしょうかねぇ。強行にでてますますこじれてしまうのも問題だし、じゃぁ百歩譲って相手の要求を飲んだとしても、それはそれこれはこれと新たな要求が今度は生まれてくるのも明らかだし。これがご近所のもめ事なら、最悪自分が静かな場所に引っ越しすれば終わりですけど、それが出来ないのが国と国とのつきあいの難しいところですよね。

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