2012年9月28日

マルチデバイスとマルチデータ

PCWatch山田祥平氏のコラムから、マルチデバイスの話。コラムの中にも書かれているように、Windows PC/Android Deviceは、複数のベンダーから個性的なシステムが登場する、バラエティーの多様さ、選択の豊富さが特徴なんだけど、それが故に複数のデバイス間で比較して、どうしても足らない部分とか見つけてしまい、それなら移行しようかと思うと素のデバイスにしか無い機能なんかもあったりして、なかなかそうはいきません。Appleの場合、MacOSとiOSという異なる環境でもデータの統一性は考えられているし、デバイスにしてもMacBookとiPad/iPhoneは垂直互換性が維持されています。だから、この中でシステムやデバイスを移行することには何の問題も無い。この辺りは、操作性なども含めてAndroid系が今後どう言う対策を出すのか、あるいは出せないのか、結構勝負の分かれ目になるような気がしています。

結局は、ユーザーが必要なのは「データ」であり「情報」であるのだから、それがどんなデバイスを使ってもどんな環境にあっても、常に等価的にアクセスして利用出来れば、手元にあるデバイスがスマホだろうとPCだろうとタブレットだろうと、実は関係無いんですよね。「クラウド」と言ってしまえば簡単だけど、現在の携帯デバイスは某かのローカルデータを保存するし、まだ固定PC(デスクトップPC)等の利用も多いから、そこにあるデータをどうするんだという話もあります。物理的制約もあるわけで、すべての個人ユーザーのデータ量をクラウドに入れようとするととんでもないデータ量になるし、そうなればなったで、すべてのデータのIN/OUTを支えるネットワークインフラだってまだ無い。今は、ローカルデータを利用する割合の方が大きいから、何とかオンラインデータ利用も可能だという理解の方が正しい気がします。だから、今のオンラインデータの感覚でクラウド化してしまうと、とんでもないことになりそう。ただ、ローカルデータが存在するということは、それだけ「似て非なるデータ」が増殖していくと言うことにもなるわけで、同じファイル名で同じデータサイズで同じタイムスタンプだったら同一と思っても良いだろうけど、ファイルシステムが異なる場合とか、中身だけ保存している場合なんかは、そう言う簡便な方法では判断出来ないわけで、そう言う不自由さをもう少し何とかならないだろうかといつも思います。

まぁ、そういう「不自由さ」を改善するところに、新しいビッグビジネス、ビッグチャンスがあるわけですが...

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